誰・

誰もいない部屋・
確かめたくって・
残り香が・
さっきまで・
彼女と抱き合っていた部屋
体臭と精液と汗が入り交じる
残り香が
興奮を呼び覚ます
音の記憶
ぴちゃぴちゃと
吹き上げる精液を飲み干した
唇を奪い
口中の液を吸いあい
挿入したペニスをぐりぐり廻し
奥深く突き上げる
あ
腰を浮かし
恥骨を擦り
ああ
膣でペニスを締める
ｱｳｳｳｳｳｳｳｳｳｳｗ
ピストン・
激しく抱きしめて
ピストン
あうう･････････ああ
いく・
もう
声がでなくなる・
大きく口を開き
呼吸を荒げる
心臓が高鳴り
瞳孔が開く
最後の声を絞り出す
ｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱ
がくっと・
脱力した二人
ペニスがヒクヒク
膣は精液を絞る
抱きしめると
彼女の瞳が涙で溢れる
もう離さない
ずっと
こうしていると
とっても幸せ
真珠の涙を
そっと舐める
心音が納まり
ずっと彼女を抱いていた
いまは誰もいない
この部屋で
興奮の記憶だけが
空気を乱す
まだ彼女を抱いてるような
錯乱
欲情は
記憶と現実を混乱させる
誰もいない部屋に鍵をかけた
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