趣味は読書、青い薔薇の枯れる時

ハンドルネームに合わせて、青い薔薇の写真を使っている。
顔を見せたくないのと、身バレを嫌うからである。
そんな抽象的な僕に、色々なメールが送られて来る。
その大半の女性が若くて、それなりに綺麗だ。
恋人や交際相手が居ないとは、とても信じられない。
僕は昨年60歳になった。
二十代の女の子を相手に、そんなこと出来るわけがない。
もう、秒読みなのだ。
せめて、僕の拙い日記を何編か読んで、感想くらい聞かせてくれれば、僕の人間性のどこかに惹かれるところがあったのかなどと、自惚れるところだが、顔出しもしていない60の男に、他の若い男をさしおいてメールして来るとは、その時点で警戒してしまう。
せめて趣味が合うとか、好きな映画が一緒とか、住んでいるところがが近そうだとか、何か共通点が無ければ、話しも進まない。
青い薔薇はだんだん枯渇に向かっているので、精神的でなく、性的に満足を得たい人は、もっと若い人を探して下さい。