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12th Shin Yokohama Part 8 男の無骨な指

2021年03月19日 17:41

12th  Shin Yokohama   Part 8  男の無骨な指

男の無骨な指と違う。
男の無様な舌と違う。

しなやかで繊細。
細くて滑らか。
そんな華奢な指と舌が
執拗に互いの女性器をせめぎあうのだ。
「その指いいよおお。」
「舌がおまんこに絡んでる。」
「おいしい。おいしい。おまんこのおつゆ。」
「由香のお汁も。ねえ。もっと垂らしてええ。」
「見て。見て。指で広げて。おまんこの奥みて。」
「ああ、垂れてるよ。噴いてるよ。どくどくって。」
「そんなこというから、よけい出ちゃう!」
「いいから出してええ。噴いてええ。」
「ああ、また。」
「私も。」
「ねえ。ねえ。おまんこが」
「そう、しびれてるうう。」
「一緒に。また。」
「いくうううう。」
「死んじゃうよおお。」
湿った音と大声の淫語の交錯。
何度でも、しかも急速にのぼりつめても
なおも求め続ける、狂気の性。
ようやく全裸になった二つの白蛇が
互いの身体に絡みつき、
呑み込むあうかのように
ゆがんだ陵辱をくねくねと繰り返し
シーツを濡らしながらのたうち回る。
性器を舐めあっているから
無毛で無防備で、ふくれあがった陰唇を
見ることはかなわない。
それでも互いの舌で責められる場所は
硬くせり出したクリトリスの下で
大きく広げられて襞を覗かせ
どくどくと愛液を垂れ流しながら
痙攣を繰り返しているに違いないのだ。

じゅるじゅる
ちゅばちゅば
ちゅうちゅう
しゅぱしゅぱ
びちゃびちゃ

美しく塗られた互いのルージュ
すでに妖しくにじみ、剥げ落ち
さわやかな香水の香りも
愛液からたちあがるメスの匂いに
取って変わられている。
この口唇性交も延々と続く。
上になり
下になり
横向きになる
といった体勢の変化はあるが
飽きることなく互いに舐め続け
その間に幾度となく達している。
これまでは、同時に駆け上っていたが
この一連の行為では
互い違いに登りつめている。
責める喜びと責められる快感
入れ替わりに楽しんでいるかのようだった。
「由香。なんていやらしいの。あんなにイったのに。またよ。」
「だって、だって、舌が。舌が。」
「なーに。何言いたいの?」
「私の。私の。おまんこに吸いついてるんだもの。」
「さっき、さんざんいじめたからお返しよ。」
いじめてなんか・・・」
「おつゆ出してって、叫んで呑んだじゃない。」
「いやん」
「それもわざといやらしい音たてて。」
「そうよ。そうよおおお。」
「ほらほら、またイっちゃうのね。」
「ゴメン。また、いくうう。」
「いいわよイって、でも次は私よ、私のおまんこよ。」
「ああああああ。」
こうしたやり取りが何度か繰り返された。
互いのせめぎ合い、と言うか、
まるでフーガのようなリフレイン
五小節ぐらいづつ演奏されたのだった。

ようやく二匹の蛇のくねりが止まり
荒い息とともに絡み合った身体が解かれる。
また、キスをして水を互いの口に注ぎ込む。
二人ともちらとこちらを見る。
鑑賞されているのがわかるとそれで満足なのだろう。
まるで存在を無視するかのようにキスを続けている。
しばしのインテルメッツォ。
だが本当に「しばし」でしかなかった。

由香がやや大きめのバッグの中から
何かをつかみ出した。
上品なバッグには
およそ似つかわしくない性具
ひとつは一見、真珠ネックレス
もうひとつは、妖しい原色に
てらてらと輝く長い柔軟な棒。
いかにもという桃色。
なまこのようにぶよぶよしたもの。
他にも、ローターやら
バイブなどが入っているようだったが
とりあえず、顔を出したのはこの二つだった。
「うわあ。これすごい。ディルド?」
「そう、二人がこれでつながるの。」
「こっちは?きれいね。真珠みたい。」
「うふふ。」
「あ、そうか。わかった。」
「ご想像のとおりよ。この前のときより感じるはず。」
「また狂っちゃうね。」
「そうよ。ほら。おまんこ広げて。」
いそいそと向かい合って
互いの乳房をこすりつけるようにしながら
ぶよぶよと動く異様な棒の両端を
ふたりでくわえあいだした。
「どう?ペニスみたい?」
ペニスなんて問題にならないよ。」
「もっとエロい?」
「ずっと感じる。はやくまんこにいれたいよおお。」
「開いて。開いて。おまんこ。」
「由香も。ほら突き出して。ぬれたまんこ。」
「入れるよ。ほら。」
「こっちも。わああ。」
二匹のメスが足を大きく広げ、性器を広げて
異様な棒を秘部に送り込んでゆく。
まるで意思があるかのようにそれ自身が
身体をくねらせながら
二つのむきだしの性器の中に潜りこんでゆく。

白い裸体をつなぐ異形の架け橋。
互いの身体の動きにつれて
ぶるぶると卑猥にうごめき
性の高まりを異様に高めてゆく棘皮動物。
「入ってくるう。はいってくるよおお。」
「そう、入ってる。あたしのおまんこにい。」
「ねえ。男なんて要らない?」
「要らないよ。要らないよ。」
おまんこでつながってるのがいいの。」
「そう、由香のおまんこと私のおまんこがああ。」
「こうしてずーっと感じてようね。」
「震える。震えちゃう。」
「出ちゃうよ。いっっぱい。おまんこのおつゆ。」
「出して。いっぱい。呑むの。まんこしる呑むのよお。」
「ねえ。イこうよお。つながったまま。」
「イこうね。何度でもイこうね。」

由香の桜色にそまった二枚貝
ぬるぬるのなまこを呑み込んでいる。
女の食虫植物の花びらが
てらてらの桃色の蛇をくわえ込んでいる。

お互いに向かい合って、上半身をそらし
性器を曝しあって卑猥光景を確かめ合っている。
二人の腰の下のシーツには大きなシミがさらに広がり
そのシミの外側には無造作に脱ぎ捨てられた
原色のパンテイとストッキング
サイドサラダのように彩を添えている。
「由香。つながってるよおお。」
「彼のペニスと、どうどっちがいい?」
「由香の意地悪。男のなんてもういや。」
「こっちのほうがいいの?」
「そうよお。由香のまんこがいい。いい。いい。」
「どう?つながったままイク。二人で。」
「イきたい。イきたい。いっしょにイきたい。」
「こうして?こうして?」
「由香ああ。まんこ欲しいよおお。」
「あげるうう。」
「うわあああ。」
じゅるじゅると音を立てるようにして
ディルドが二つの性器
ずぶずぶともぐりこんでゆく。
そのまま身体をそらし
かろうじて肘で倒れこむのを支えながら
二つの裸体はぶるぶると震えながら鋭く達した。
「うわあああ。」
おまんこおおおお。」
大声でのシャウト。
その後の静寂
しばしの失神。
さすがにこれまでをはるかにしのぐ悦楽に
まるで打ちのめされているかのように
身体全体を波打たせながら荒い息をつく。

だが
相似形のように交差した二つの身体は
新たな「くねり」を求めて
また活動を開始していた。
更なる高みを求めて・・・・


(続く)

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