其の参拾参 ｽｰｺ前編

社会にはある程度ﾙｰﾙがあって､必要でもあって

それを取得する場でｽｰｺと出会った

当時､俺が22歳でｽｰｺが21歳

第一印象は

年齢不詳の謎深いｵﾄｺ

着飾ってるが違和感のあるｵﾝﾅ

未来に発展しなさそうな印象だった

その場に集まってる誰よりも実践経験が高かった俺達

意外と会話も弾み意気投合した

お互い彼女彼氏がいて男女関係はならず

時は流れ

俺が彼女の我儘に気持ちが冷め､時間の問題て時に

『ﾗﾌﾞﾗﾌﾞな彼女とうまくやってるの?』

｢いや､近いうち別れるね｣

親と喧嘩して俺の部屋来て､ﾊﾞﾚﾊﾞﾚの浮気を繰り返し

わざわざひとり暮らしを始める始末...

そのくせ連絡は欠かさずしないとｷﾚる...

意味分かんね ﾎﾝﾄ意味分かんね

そこから彼氏と不具合なｽｰｺと急接近

ある時賭けをする事になった ｽｰｺが言い出したのだが

『勝ったら腕枕ね』

｢は?俺必要ないし､する場所ないし｣

何だか向こうから一方的に詰め寄られ､逃避行を決意

ﾘﾐｯﾄはお互いのﾊﾟｰﾄﾅｰの仕事終了まで

行き先はﾌﾟｰﾙ

唯一俺がｱﾘﾊﾞｲとして使えるﾈﾀが地元に帰るだった

仕事が終わって､家を出てどう時間を潰すか迷ったが

ﾀｲﾐﾝｸﾞ良くｽｰｺから連絡 うまく抜け出したと