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伝説の来栖君⑥

2020年05月11日 20:11

伝説の来栖君⑥

あくる日の来栖君~



来栖君「イチゴ先輩、あの」

私「な~に~?」

来栖君「僕、彼女同棲を考えてまして」

私「ああ、そう」

~10分経過~

来栖君「あの、イチゴ先輩、聞いてますか?」

私「なんだよ?」

来栖君「あの、先輩は同棲してるじゃないですか?」

私「だから?」

来栖君「いや、秘訣とかをお伺いしようかと」

私「何で?」

来栖君「成功の秘訣と言いますか、失敗しないようにと言いますか」

私「彼女は”一緒に住みたい”って言ってるの?」

来栖君「はい!」

私「じゃ、すればいいじゃん」

来栖君「いや、失敗したら嫌だな~と思いまして」

私「失敗イコール別れだからね。それが嫌なら、ずっと今のままでいいじゃん」

来栖君「いえ、結婚とか視野に入れてまして」

私「ええっ!?だって来栖君の彼女って、何もしないし出来ないんだよね?」

来栖君「いや、カップラーメンくらいは作りますよ」

私「それは”来栖君の分のカップラーメン”を作ってくれるわけ?」

来栖君「いや、彼女が自分で食べる分ですけど・・・」

私「じゃ、相手もう一回探した方がいいよ」

来栖君「ええっ?でも、彼女は本当、いい子でして」

私「来栖君にとっての”いい子”って、何?」

来栖君「それは・・・優しくてですね」

私「優しいだけ?」

来栖君「思いやりがあります!」

私「思いやりがある子が、自分の分だけカップラーメン作るかよ?」

来栖君「いや、それは僕が食べたくなさそうな顔をしてたからでして」

私「そんなの知らねーよ」

来栖君「先輩は、彼氏さんに毎日お料理作ったりするんですか?」

私「毎日じゃないけど、作るよ」

来栖君「どうやったら、お料理を作るようになるんですか?」

私「そんなの、”お料理が作れるようになりたい!”って思ったらに決まってるじゃん」

来栖君「あ、でも僕が彼女に作ってあげてもいいわけですよね?」

私「それは絶対、挫折が来るからやめときな?」

来栖君「え?どういう意味ですか?」

私「彼女、仕事してるんだっけ?」

来栖君「はい、塾の先生してます」

私「すごいじゃん!いい大学教育学部とか出たの?」

来栖君「いや、高卒です」

私「は?」

来栖君「いえ、小学生相手なので」

私「来栖君、彼女ってさ」

来栖君「はい?」

私「その塾とやらでさ、知り合いのつてで採用された?」

来栖君「あ、はい。お世話になってる人の紹介で入ったって言ってました」

私「来栖君、彼女はきっと浮気してるよ」

来栖君「え?また先輩の予想ですか?」

私「予想じゃなく、確信だよ」

私「ちなみに、彼女卒業した高校って進学校?」

来栖君「いえ、中の下くらいだと」

私「だよね」

来栖君「いや、先輩。それって失礼じゃ・・・」

私「私の話を聞かない方が失礼だよ!」

来栖君「は、はい」

私「来栖君、君は将来彼女結婚したらさ
子どもは何人欲しい?」

来栖君「そう・・・ですね、僕が2人兄弟なので
2人欲しいです」

私「そっか。じゃあ将来はどんな子に育ってほしい?スポーツ選手?」

来栖君「いえ・・・堅実に歩んでほしいですね」

私「じゃあ、公務員とか?」

来栖君「ああ、いいですねぇ」

私「じゃあ、将来はお国のために働くなんて最高だよね?」

来栖君「はい、いいですね」

私「そうなると、家庭教師とか習い事もしっかりしないと
ライバルに負けちゃうもんね」

来栖君「そうですね。今のうちに頑張ってお金を貯めないと、ですね」

私「そうだよね。じゃあ末はどこの大学に入れようか?」

来栖君「東大とかいいですけど、僕の遺伝子じゃ無理っぽいですね。
でも、早稲田とかなら可能性がないわけではないか、と」

私「うんうん、可能性はあるね。じゃあ勉強は来栖君が毎日教えてあげないとね」

来栖君「えっ?僕じゃ無理ですよ。そういうのは塾で・・・」

私「そっか。じゃあ優秀な先生に教えてもらわないと、可能性が上がらないよね?」

来栖君「そうですね!出来れば東大卒の先生とかなら最強ですね!!」

私「なのに何でテメーんとこの”中の下の高卒彼女”が、塾で人さまの子に授業できるんだよ!?」

来栖君「・・・あ」

私「ね?怪しいもんじゃない?」

来栖君「・・・」

私「お世話になった人のチンコでもしゃぶらないと、塾の先生なんかできないんじゃない?」

来栖君「いや、でも教え方がうまいとかあるのかも」

私「そんな評判が立つような先生だったら、今頃引く手あまたじゃない?」

来栖君「・・・あ」

私「お料理しない、お掃除しない、お仕事は怪しい、でも優しい。
さて、果たして付き合っていく価値があるでしょうか?」

来栖君「でも、イチゴ先輩と僕とでは価値観が違いますから」

私「価値観が違うってわかってるなら、何で私に同棲の秘訣を聞いてきたんだよ?」

来栖君「え~・・・それは・・・」

私「じゃあ、みんなに聞いてみようか?」

来栖君「え?」

私「まあ、待ってなさい」

~30分後~

私「来栖君、みんなの意見を聞いてきたから」

来栖君「はあ」

私「結論!!お二人仲良くね~、です!」

来栖君「え?どういうことですか?」

私「みんなに話してみたらさ
①来栖君みたいなタイプが女として嫌だ、受け入れるの無理
②そもそも来栖君が仕事ができないのに、同棲とか生意気
③バカにつきあう彼女がバカじゃないわけがない
④生きていくためのスキル料理、掃除等)が低い女自体、自分も含めて周りにいないので
アドバイスが無理
イチゴ困らせてないで、仕事しろよ(部長から)


なんだよね」

来栖君「えっ?」

私「ま、何が言いたいかと言うと」

来栖君「はい」

私「生きる能力が低い人同士でくっつくと、周りに迷惑をかけるから
止めておいた方がいい!!だね」

来栖君「・・・」

私「じゃ、私はお局様と専務とあんみつ食べに行く約束あるからじゃあね~」



こんな日もありました

このウラログへのコメント

  • す~ちん 2020年05月11日 21:10

    来栖君最高ですね~(笑)

  • め が ね 2020年05月11日 21:18

    専務はあんみつが好きなんですね
    僕はわらび餅が好きです(笑)

  • tiger13 2020年05月13日 17:40

    アッチョンブリケ^_^

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