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伝説の来栖君③

2020年04月27日 16:18

伝説の来栖君③

あるクリスマスの前に~



来栖君「イチゴ先輩」

私「ん?」

来栖君「クリスマスは何かするんですか?」

私「するよ~」

来栖君「何をする予定なんですか?」

私「デート

来栖君「へえ~。どなたとですか?」

私「彼氏以外に誰とデートするのさ?」

来栖君「ああ、そうですよね」



~※来栖君は?と聞かない私~


~5分後~


来栖君「あの」

私「ん?」

来栖君「僕にも聞いてもらっていいですか?」

私「何を?」

来栖君「クリスマスはどうするの?って」

私「え~、いいよ~(超面倒くさい)」

来栖君「ええっ!?聞いてくださいよ」

私「はいはい、クリスマスはロンリーなの?」

来栖君「いや、ロンリーじゃないです」

放置

来栖君「いや、イチゴ先輩・・・」

私「わかったわかった!はい、来栖君はクリスマスは何するの?」

来栖君「は、あのですね、デートなんですよ」

私「※無回答、無反応」

来栖君「あの、先輩、ちょっとは反応していただけますと・・・」

私「だって人のデートとか興味ないもん」

来栖君「でもですね、今回は僕も頑張りましてですね」

私「そりゃあ良かったねぇ」

来栖君「いや、あの」

私「なに!?」

来栖君「もう少し聞いていただけると、嬉しいかな~なんて思いまして」

私「だから、人様のデートを聞いたって楽しくないんだって」

来栖君「いや、もしかしたら先輩がデートする際に、連れて行ってって彼氏さんに
提案できるようなプランかもしれないですよ」

私「何?うちの彼氏バカにしてんの?」

来栖君「いやいや、そういうわけじゃ」

私「そこまで言うなら、聞いてやろうじゃないの」

来栖君「はい!あのですね、まずは食事に行きまして・・・」

来栖君「おしゃれなレストランに入ってですね・・・」

来栖君「で、このホテルに泊まってですね・・・」

来栖君「・・・というわけです」

私「来栖君」

来栖君「はい?」

私「それは、ヤるための努力でしょ?」

来栖君「いや、そんなことないですよ」

私「じゃ、ヤらないの?」

来栖君「いや、流れとしては・・・まあ」

私「ほら、ヤる気満々じゃん」

来栖君「いや、だってクリスマスですし」

私「ヤる気満々なとこが伝わったら、彼女冷めちゃうよ」

来栖君「でも、年に1度しかない日なわけですし・・・」

私「ま、頑張れ」

来栖君「イチゴ先輩は泊まらないんですか?」

私「私はアパート帰るよ」

来栖君「え?でもクリスマスですよ?」

私「同棲してんのに、ホテル泊まったってね」

来栖君「いやでも、ムードとか重要なのでは?」

私「ムードがないと、君の彼女チンコ咥えてくれないの?」

来栖君「いや、そんなことしてくれないですよ」

私「えっ?」

来栖君「えっ?」

私「そういうことしてくれないタイプの子なの?」

来栖君「いや、普通はそういうのはしないんじゃ・・・」

私「クリスマスレストラン予約してもらって、ホテル予約してもらってるのに
チンコ咥えてくれないの?」

来栖君「えっ?予約ってとるんですか?」

私「えっ?予約とってないの?」

来栖君「はい、とってないです」

私「・・・レストラン無理だと思うよ?」

来栖君「えっ?マジですか?」

私「だって、うちの彼氏は夏前に予約してたよ」

来栖君「えっ?イチゴ先輩にバレてるんですか?」

私「何が?」

来栖君「彼氏さんがレストラン予約してるのが、です」

私「そりゃ、知ってるよ。2人でホームページ見て”ここにしよう”って決めたんだもん」

来栖君「それじゃ、彼女サプライズ無いじゃないですか」

私「そんなの無くたっていいじゃん」

来栖君「でも、彼女にバレてたら楽しみ半減じゃないですか?」

私「すごい楽しみにしてるんだから、全然半減じゃないよ」

来栖君「じゃあ、プレゼントとかどうするんですか?」

私「それは私も知らないよ」

来栖君「それは普通なんですね」

私「来栖君、一応言っておくけどね」

来栖君「はい、何でしょう?」

私「君が”普通”を語るな」

来栖君「えっ?どうしてですか?」

私「あのね、私の彼氏は”普通”にレストランの予約をとってくれてるのね。
クリスマスだもん、混み合うのは予想つくよね?それを想像できるから
かつ、他のカップルクリスマスにおしゃれなレストランに殺到するだろうからと予想した上で
しっかり予約してくれたわけよ。それだって、美味しそうな料理だとか、東京タワーが見える席だったりとか、散々調べてくれた上で予約してくれたわけ。
で、クリスマスだからプレゼントも、おそらく用意してくれてる。それは私にもわかる。
でも、人と比べて”自分のほうがいいプレゼント用意した”とか争うためのものじゃないのは、わかるよね?勝負するためにプレゼントを用意するわけじゃないんだからさ。目の前の彼女を喜ばせたい!って想いで用意してくれてると思うんだよね。
レストランデザートを食べてる最中にくれるかもしれないし、おうちに戻ってからくれるかもしれないし、もしかしたらプレゼントは無いのかもしれない。でも、それは重要じゃないのね。なぜなら
”ここでお食事したいね”って2人で決めたレストランを予約してくれてるから。それだけで十分なわけね。でも、来栖君は違う訳でしょ?
話を聞いてるとさ、”彼女サプライズを”ってテーマなのかわからないけど
レストランの予約をしていない
ホテルの予約を今からしようとしてる
プレゼントはこれくらい高価なものをあげればいいだろう
って感じがプンプン匂ってさ、私からしたら”ヤるための準備”にしか感じないんだよね。
逆に聞きたいんだけど、もしレストランの予約が取れなくてラーメン屋さんでのディナーになったら、彼女はどう思うわけ?」

来栖君「いや、たぶん何も言わないと思います」

私「それはどういう意味で言わないの?」

来栖君「あの、彼女は何も気にしないですし、ラーメン好きなので」

私「じゃあラーメン屋さんでいいじゃん。予約不要だろうし」

来栖君「でも、クリスマスですよ?」

私「でも、クリスマスプレゼントは高価なもの用意してるんでしょ?」

来栖君「いや、まあ、はい」

私「そんな彼女は来栖君に、いつもどんなプレゼント用意してくれるの?」

来栖君「いや、僕はまだ貰ったことないですね」

私「え?」

来栖君「プレゼントとかは、まだ無いです」

私「何で?」

来栖君「えっ?別にプレゼントとか貰わなくてもいいんじゃないですか?」

私「そうじゃなくて、君と彼女は付き合って何年経つの?」

来栖君「4年くらいですかね」

私「4年付き合ってて、彼女が何かプレゼントしてくれたこと一度も無いの!?」

来栖君「はい、まあ貰えなくても気にしてないんで」

私「気にするとかの問題じゃないよ。君、絶対騙されてるよ」

来栖君「いや、そんな子じゃないですよ」

私「いやいや、おかしいでしょ。貰うもんは貰うけど、あげるのは嫌!ってことでしょ?」

来栖君「いや、そんなこと言ってこないですよ」

私「そりゃ、言うわけないだろ~よ!やってることは同じだよ」

来栖君「でも、男ってこういうとき貰ったりしませんよね?」

私「何言ってんの!?テメーの可愛い彼女がさ、自分のためにって精いっぱい選んだプレゼントなんだから、笑顔で貰うのが男ってもんだろ~よ!!」

来栖君「そういうもん、なんですか?」

私「当たり前じゃん!気に入るとかそういうのは置いといて、笑顔で懐に収めるのが男の器量ってもんだろうよ!」

来栖君「そういうもん、なんですね」

私「来栖君、多分だけど」

来栖君「はい?」

私「君の彼女、他に本命がいるよ」

来栖君「・・・いやいや、いないですよ」

私「何で”いない”って言い切れるの?」

来栖君「だって、イチゴ先輩は何で”他にいる”って言えるんですか?」

私「”怪しい匂い”しかしないからだよ」

来栖君「ええっ!?」

私「怪しさしか無いじゃん!プレゼントは貰います、高価なものがいいです、でも食事は
ラーメン屋でもいいです。いやいや、おかしいよ」

来栖君「でも、物欲はあるけど食べ物は気にしない人だっていますよ?」

私「そんな女のどこを好きになるのさ?」

来栖君「あっ・・・」

私「一回、確認したら?」

来栖君「・・・」

私「前から言おうと思ってたけど、来栖君は人の言葉を鵜呑みにしすぎ!
少しは疑いなよ。前にも彼女、怪しい行動とってたときに君が全面的に信用しちゃって
うやむやになって終わったじゃん」

私「ね?騙されないためにも大事なことだよ。それとね・・・」

来栖君「・・・はい?」

私「そんな”女を見る目がない”来栖君が、私の彼氏の行動に文句つけるなんざ2億年早いから」

来栖君「いや、文句はつけてないです」

私「私には文句にしか聞こえないんだよ!君、かなり失礼だからね?
悔しかったらなんでもない普通の日に、プレゼントも用意してないのに彼女チンコ咥えさせてみな~」

来栖君「・・・」

私「じゃ、デートの時間なので帰りま~す。おつかれ~」





こんな日もありました

このウラログへのコメント

  • tiger13 2020年04月27日 16:48

    いつもセクシーですねっコントみたいなログもおもしろいですねっ

  • けっけ18 2020年04月27日 18:03

    何か昔の自分を見てるようでチョッピリの思いだしとクスクス(笑)でおわりました
    さすが来栖君ですね~

  • とら。 2020年05月01日 00:12

    来栖君相当いっちゃってるねー
    びっくりしちゃいました

  • azamino 2020年05月23日 11:08

    ふ〜ん、と思いながら読みました

    私も騙されてたのかもね
    だから別れにはトラブルは無い
    凄く良くしてくれた彼女もいたから、、
    自分に合った相手が現れるのかなって思いました。

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