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妄想~待ち合わせ編~

2020年01月30日 22:47

遠く離れた愛しい人と
顔を合わせる瞬間というものは

何度目であっても
体液が身体を駆け巡るのを感じるほど
心が昂るもので

ましてや距離という枷で
日常に縛り付けられていた二人にとっては
それだけで脳が痺れるようなもの


「どのへんにいる?」

そのメールだけで息苦しさを覚え
返事を打つ指が震える

もう少し近づいてから返事しようかとか

このまま焦らしながら
何も言わずに隣に立ってみようかとか

そんなことを考えながら歩いていると
いつの間にか待ち合わせ場所に
着きそうになって
意味もなく立ち止まってみたり、、、


あの人はどんな顔して待ってるのか

必死に股を擦り合わせ
じんじんと脈打つクリトリス
おさえつけてるのだろうか

血が滾り
汗ばむ身体を持て余しているのだろうか

改札、車の中、、、
待ち合わせ場所は色々あれど

そうやって想像を駆け巡らせ
いっぱいいっぱいになるのが
この上なく幸せ


でもね、一つ妄想してしまったのよ

現実的には難しい
でもこんな待ち合わせしたら
再起不能になってしまうかもしれない


電車に一人揺られたどり着いたのは
ある都会のシティホテル

「もう着いたよ」
そんなメールを送信し
ゆっくり館内へと進む


ロビーを行き交う人の間をすりぬけ
穏やかなクラシックが流れる
エレベーターに乗り込む


重々しい音を響かせながら
扉が開き僕は息をひそめ
薄明かりの廊下を一歩一歩
踏み締めるように歩く


合図は5回のノック


貴女が待つ部屋のドアを

コン

コン

コン

コン

コン、、、と叩く


と、その瞬間
扉が開き、千切れんばかりの力で
ドアの中に引き摺り込まれる


潤んだ目の全裸に近い
貴女を視界にとらえるのも
ままならないほどに

抱き合い

唇を貪り合い

舌を絡める


約束通りパンツも脱ぎ
弄りたくて、しゃぶりまわされたくて
たまらなくなった
汗ばんだ身体で貴女は狂う


「久しぶり」

そんな言葉の代わりに
二人涙を浮かべながら
互いを求め合う


ほら、早くしゃぶりつくから
まんこぐちゃぐちゃにして待っててよ


貴女はすぐさま唸り声をあげながら
仰向けになり
壁にブーツの踵をを食い込ませながら
一心不乱に秘部をこねくり回す


いけ
俺の顔見て

汚い声と汚い汁いっぱい飛ばして

いけ


そんな言葉を浴びせ

悶え苦しむ姿を愛でながら
ゆっくりと上着を脱ぎ捨て
ズボンボタンを外し
一歩一歩貴女へとにじり寄る


何ヶ月も溜め込んだ欲情の匂いが
漂うくらいに股間に顔を近づける

目線は切らない


陰唇に食い込む指の動き
あからさまに乱暴になり

絞り出すような呻き声は
吠えるような叫びに変わる


途端、

その手が僕の髪を掴み
開いた脚が頭を抱え込む

充分すぎるほどに開き
むせ返るような匂いを発し
滴り落ちるほどに濡れた秘部

貴女は僕の顔じゅうに擦り付ける


こうやっていきたかったんよね
貴女の匂いで僕の顔が歪むのを
想像しながら毎晩弄ってたんやもんね


今度は貴女が僕を支配する番

誰にも見せない醜い顔をして
誰にも聞かせない声を出して
気を失うほど貪ってほしい


僕もそれを求めてるから

散々僕を汚した後は
トイレ
ソファに
ベッドに引き摺り込んで

この上なくはしたないこと
してやるんやから、、、


って妄想


やっぱりデートの最初って
素晴らしいものにしたいでしょう

会えなくて我慢してた想いを
一気に解放できる
最高のシチュエーションなんやから

それがイカれた待ち合わせであっても
ドキドキするようなものであっても
心やすらぐようなものであっても

待ち合わせを大切にできる人って
素敵だと思う

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