- 名前
- ブルーローズ
- 性別
- ♂
- 年齢
- 62歳
- 住所
- 千葉
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趣味は読書、薄い
2019年11月22日 22:49
蓮見重彦の、「伯爵夫人」222ページ、「井上ひさしの読書眼鏡」185ページ。
共に解説を含んだページ数である。
前者を読了するのに、五日、後者を読了するのに二日だった。
蓮見重彦は映画通で、東大総長経験者。
その彼が書いた小説が、表面的にはおま◯こやら魔羅やらが頻出するエロ小説のようなのだが、第二次世界大戦開戦前の童貞の一青年の見た夢という設定の小説なのだ。
特に映画の知識があれば、更に面白い作品なのだろうが、僕には良く分からなかった。
奇想天外であることは、間違いないだろうが、ともかく1ページあたりの密度が異常に濃くて、普通の1ページの2.5倍くらい読むのに時間がかかった。
このような本は、時間を置いて、忘れた頃にまた読み返すのが面白いのだ。
そして次の井上ひさし。
これは本当に二日で読んだのだが、実際は、ほぼ通勤帰宅の電車とその待ち時間で読了した。
読書についてのエッセイを読むのは好きなのだが、最初に辞書が登場するのには驚いた。
辞書は読むものではなくて、調べる時に繙くものだと思っていたので、まさか辞書を愛読しているとは。
この本の中で、小説らしい小説の紹介は、大江健三郎の作品のみである。
小説、ノンフィクション、エッセイ、コラムなど、一応僕の読むものは、読者を意識した本ばかりだが、この本を読んで、辞書のようなものも面白いかもしれないと思ってしまった。
井上ひさしの方は、至って普通の文章。むしろ隙間が多い方かもしれない。
薄い二冊だったが、内容は両方ともとても濃かった。
蓮見重彦の方は、巻末に三人の解説が付いている。井上ひさしの方は、米原万里と藤沢周平についての文章が付いていて、こちらもとても良い。
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