趣味は読書、今更ながら、僕の方法

子供の頃、兄弟もなく、両親は勉強についてうるさくなかったので、ほとんど家では勉強しなかった。
すぐ近所に同い年の男の子がいて、高校は別になったが、中学まで一緒で、よく彼の家に遊びに行った。
彼は、学年でも勉強の出来る方で、高校は学区内の一番の進学校に進み、その後、確か横浜国大を出て、教師になったのだと思う。
いつもは遊ぶばかりだったが、ある日初めて彼の勉強部屋に入り、彼が毎日勉強しているのを知った。
それでも、僕は定期試験の前にしか勉強しなかったが。
受験の頃には、学習雑誌の体験談や激励の記事ばかり読んで、自分の勉強法など確立出来ず、悩んだり不安がったりばかりで、実際の勉強はあまり手につかなかった。
受験に限らず、世の中には沢山のいわゆるハウツー本がある。一流の人の書いたものから、怪しげなものまで。
他にも、ダイエットや健康法、薄毛などあらゆるものの本が出ている。
最近、手軽にヒントを得て、真似をしてもダメだと思うようになった。
今更である。
他人と自分とは、違うのだから、人に当てはまる事が自分に当てはまるとは、限らないと気づいた。
両親が健在で、三人で暮らしていた頃のことを思い出し、そのように暮らそうとするのが、僕にはあっているようである。
憧れだけで知っている人の真似をして生きても、上手く行くはずないのだ。
少なくとも、僕はそうである。