先のこと～その2

表の続きです。









損得で考えたら


彼女が横にいるのに、彼女そっちのけで目の前で泣いてる女を助けるなんて

彼にとっては、ものすごく損でしかない。


私たちには、勝手な理由がいっぱいあるからだ。



・人に優しい男性が好き（ただし私に一番優しくしろ）

・男らしい人が好き（ただし私の前でだけでよろしい）

・人に気配りできる男性って最高（ただし私に一番気配りしろ）


これは、私だけでなく大抵の女性が思っている。


でも、そんな「私に対する損得の考え方」なんか気にもせず


彼は、目の前の人の涙を止めるために行動した。






そこから、本当に私は「嫉妬」しなくなった。


彼は誰にでも優しくするし、いつだって躊躇せず、涙を止めるために動く。


そういう男性を見つけられた私は幸せだし


誇らしい。





※これは、彼を礼賛する話ではないし


私はこんな男と付き合ってた、すごい女だ。と言ってるわけではないので


誤解なさらぬよう。






優しい人はいっぱいいるし

親切な人も、いっぱいいる。


でも、娘たちには


「優しい男性を見つけられた」から終わり。になってほしくないし


何よりも、自分たちこそ「優しい」人であってほしい。


カッコいい＝男性だけのものでないし


力持ち＝人を助けられる、というわけでもない。


私は、ずっと彼に近づけるよう努力してるし


「損するから、やらない」「やったほうが得だ」という計算すら、しようとも思わない。



ただ、そんなことを平気とやってのける男性にめぐり合えたことは誇らしいし


そんな男性と恋ができたことは、人生で誇れることのひとつになっている。



大切なことに気づかせてくれた彼に、感謝しかないし


その大切な存在をつないで、娘を託してくれた親友にも感謝してる。



だからこそ、アンには「パパのようにいつだって格好良く」あってほしいし


「いつかパパを超えなさい」とも教育する。


私にとっては、彼は神様以上の存在である。


つまり、「神を超えなさい」と教えてるのと同義。



超えてはいけないだの、超えられないだの嘆かない！


リリーも同じ。


アンはパパと血がつながってるから、アンにだけ素質があるというのは「言い訳」でしかない、


リリーにだって、同じことは出来る！！



だから、もしこれから先に男性を愛するのなら


そんな男性を好きになりなさい。



ママ（私の事）は、そんな男性を好きになったことを誇りに思うし

そんな男性を見つけられたことに感謝してるし

そんな男性と恋ができて、幸せである。










神妙な面持ちで聞いていた2人は


少し、考えに何かを追加したのか


よくお互いの様子を見るようになった。



まずは身近な人から


もっと言えば、お友達や知り合いなどの広い範囲へ


欲を言ってしまえば、今日初めて会った人へでも



優しいを行動できる人間になってほしい。



私は、「何人もの女の涙を止められる男」がカッコいい男だと思うし


「何人もの男の涙を止められる男」もカッコいいと思う。


それは女性にだって言えることで



「横に彼女がいるのに、目の前の泣いてる女に手を差し伸べる男」は決してモテないと思うが


そんな男をカッコいいと思う女は、私だけじゃなく世界中にいると信じてる。


そして


アンやリリーにも、そういう男を「カッコいい」と評価できる女に育ってもらいたいし


そんな男を見つけて、幸せになってほしいと心から思ってる。










※何度も言いますが


私の彼は世界一格好いい。という礼賛をしたいわけではなく

また、それを見習う私はすごいいい女である。という自慢をしたいわけでもなく



ただただ、私の目の前で起こった出来事を正直に綴っただけであり


そして、満足や同調のために書いたものでもないことをご理解ください。