世界征服

今回の渡英は、およそ1ヶ月と短かったのですが

短期間でも、娘が退屈しないように！と


日本からお菓子を持っていきました



学校では、おやつを持ってきてもいいことになってるのですが

娘はいつも、私がお迎えに行くまで手をつけず

事務所でそれを食べる、というのが日課


そんな娘のお気に入りは、「じゃがりこ」


しかも、期間限定の「梅」



今回の渡英でも、じゃがりこを大量に持っていったのですが

事務所で食べていると、それが気になる同僚のシンディー




シンディー「Is this yourschips?」
（それってあなたの《日本の》お菓子？」


娘「Ah, Do you wanna try it?」
（そうよ、試してみる？）


シンディー「Try? Do I need to hard toeat?」
（試す？食べるのに頑張らないといけない？）



娘「'Cause It taste "Ume"」
（だってこれ梅味よ）


シンディー「Umeboshi's Ume?」
（梅干の梅？）



こちらでも、日本の変な食べ物（納豆・梅干）は有名です



でも、シンディーからしたら

（たった数年前までイギリスで生まれ育った子が食べられるんだから
ひとかけらくらい食べられるだろう）

という気持ち



意を決して、1つつまみ口の中へポーン



モグ・・・モグ・・・シャコ・・・シャコ・・・




ウォホ～～～～～ウ



シンディーの顔の変化

(>_<)ｶﾞﾏﾝｶﾞﾏﾝ　→　(゜o゜)ｱﾚ?ｳﾒﾎﾞｼｯﾃ…　→　　＼(◎o◎)／！ﾅﾆｺﾉ味　→　ε=ε=(۶⊙︎∀︎⊙︎)۶ ﾋｬｯﾊｰ!!


ここから超早口で、娘にしかわからない




シンディー「何この美味しいお菓子！？これが梅の味なの？だとしたら今まで私が知ってた梅の味って一体何だったのよ！！とりあえずもうひとつ貰ってもいい？ああ、子どものお菓子を貰うなんて大人失格ね！！でも美味しくて止められないわ！これって日本にしか売ってないの？」
（娘曰く、こんな事を言ってたそうです）


梅味は限定ですが、サラダ味とチーズ味は豊富にあるわ、と娘が伝えると


シンディー「Please, I want toeat these taste, Can you sell for me these?」
（お願い、その味食べてみたいの。私に売ってくれない？）


娘は「No, I'llgift foryou.」
（ダメよ、あげるわ）（お金を貰うのは主義じゃないそうです）


と、次の日に持ってくることを約束



当然、翌日に私が代わりに持って行ったのですが


娘が来るまで、私があげるべきじゃないと思い待機


程なくして、娘を学校へ迎えに行き

一緒に事務所へ来てからの、「じゃがりこ」



シンディー、ﾆｺﾆｺ


おもむろに開けて、ひとつ手に取り、口へ放り込み



モグ・・・モグ・・・シャコ・・・シャコ・・・








・・・





・・・





・・・！！？





(>_<)ｷﾉｳﾉﾄﾁｶﾞｳｶｼﾗ　→　(゜o゜)ｱﾚ?ｺﾚﾊｺﾚﾃﾞ…　→　　＼(◎o◎)／！ﾅﾆｺﾉ味　→　ε=ε=(۶⊙︎∀︎⊙︎)۶ ﾋｬｯﾊｰ!!





と、やっぱりシンディー大興奮



それを見ていた同僚が一斉に集まり

日本から持ってきていたじゃがりこ（全部で8個）を配る娘



ひとり1つは行き渡らず、分けて食べてもらうが



(>_<)ｶﾞﾏﾝｶﾞﾏﾝ　→　(゜o゜)ｱﾚ?ｺﾉｶﾝｼｮｸ…　→　　＼(◎o◎)／！ﾅﾆｺﾉ味　→　ε=ε=(۶⊙︎∀︎⊙︎)۶ ﾋｬｯﾊｰ!!



全員これ






そして、日本食スーパーに週末行くと言ったときの、同僚たちのお願いは
「頼むからじゃがりこを買ってきてくれ」





じゃがりこ、たしかあったと思うんだけど





あったら買ってくるという約束の元、日本食スーパーのお菓子コーナーに鎮座する

大量のじゃがりこ






あった～



全員、食べるよな


じゃあ、いっそのこと



と、箱でじゃがりこを買う私たち親子（サラダ味、チーズ味、じゃがバター味それぞれ3箱ずつ）



翌週、電車に揺られながらじゃがりこを持ってきた私は


娘が合流するときまで、じゃがりこ9箱をロッカーに隠し


娘が学校を終えた後、一斉に配り
(˶ඕ ⌔ ඕ˶)(˶ඕ ⌔ ඕ˶)(˶ඕ ⌔ ඕ˶)(˶ඕ ⌔ ඕ˶)(˶ඕ ⌔ ඕ˶)(˶ඕ ⌔ ඕ˶)(˶ඕ ⌔ ඕ˶)←みんな、こんな嬉しそうな顔してました



仕事を中断し、じゃがりこタイム



あちこちから聞こえる、ポリ・・・ポリ・・・シャコ・・・シャコ・・・





・・・





・・・・・・誰も声すら出さない




とりあえず、私は保健省（こっちの行政機関のひとつ）に、某製薬会社の案件で書類を受け取りに行く用事があったので、事務所を後に


片道1.5キロほどを歩いて、事務所を空けたのが1時間半くらい


帰ってきたら・・・まだじゃがりこ食べてる




横のシンディーのパソコン画面・・・さっきと変わってねぇ



そうだ真面目なお局様・・・は・・・



じゃがバター味ほおばってやがる




いくらなんでも、ボスは・・・（不在）


じゃあ、副ボスは・・・







じゃがりこチーズ味に、自前のチリソースをかけて食べてやがるっ








とりあえず、美味しすぎて仕事にならず

全体会議の結果、じゃがりこを経費で買うことになった様子です












・・・恐るべし、日本の「じゃがりこ」