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官能と香水と孤独
2007年03月30日 05:16
肌 唇 目 耳 乳首 首筋 背中 ヒップ へそ 脇の下 手 髪の毛 足
ボディはすべての場所がアートだと思っています
そして人間の五感は本能が持つ生命力を輝かせる為にあるものだとアタクシは思います
18世紀フランス
今回観たえーがの主人公ジャン=バティスト・グルヌイユ(ベン・ウィショー)はある部分 嗅覚のみが動物以上に優れているんです
孤児のバティストは 育児所でも友達は一人もできませんでした
やがて皮なめし職人に売り払われますが この仕事は自分には合わないと パリの調香師ジュゼッペ・バルディーニ(ダスティン・ホフマン)に弟子入りし 香水の作り方を学び自らの天才ぶりを発揮します
しかし 彼の願いは 天使ような究極の香水を作ること
“におい”にだけ拘り とりつかれた彼は “自分の存在意義”をその願いにみつけようとします
他の事には一切拘らなかった
そして 生命のにおいを取り出す技術を習得した彼は 禁断の天使のような究極の香水作り取り掛かるのです
その結果 彼は本当に求めたかったものを知らされるんです
しかし そこに残った残骸は 虚しさと孤独と初めて感じた罪悪感。。。
「パフューム~ある人殺しの物語~」(2006年ドイツ・フランス・スペイン映画)
監督:トム・ティクヴァ
出演:ベン・ウィショー レイチェル・ハード=ウッド アラン・リックマン ダスティン・ホフマン
バティストが誤って殺してしまった美女の死体全身を弄って 官能ともいえる芳しきにおいをかき集めようとするシーン
ヨーロッパ的というか こんなにもおフランスしたえーが なんでフランス語でやんないんだろうと終始引っかかってました
アタクシ フランス語はわかんないけれど あのフランス語独特の耳触りがあればもう少し入り込めたんだけれどなぁ。。。
映像的にはロマン・ポランスキーの「オリバーツイスト」とそっくり(笑)
昔のヨーロッパの街の汚さと悪臭は良く表現されていました
このえーが“匂いを感じる映画”と評されているそうですが アタクシには“芳しきにおい”はまったく感じなかったけれど“悪臭”は存分鼻につきました。。。(苦笑)
主人公バティストはある日 自分に体臭がないことに気づき イコール 嗅覚がすべての彼にとっては “この世に存在していない事と同じ”なワケなんですね
そして 美女を次々殺して においを取り出し 究極の香水を作り存在意義をみつけようとするんですが。。。
捕まって「なんで殺したんだ!?」
と愛娘を殺された父親が拷問しながらバティストに問い詰めると
「だって 必要だったから」
と冷静に。。。
オイオイオイオイ!(笑)
彼には体臭もなければ罪悪感もない(笑)
究極の香水が完成に近づく過程 彼の異常心理は観ていて非常におもしろいんだけれど 結局なんにも残らなかったってオチが 非常に虚しく哀れで可哀想でした
人とコミュニケーションがとれない
愛し愛されない人間
そんな孤独感を750人が全裸でSEXするど真ん中で思い知らされるバティスト
あの涙は 現代の私たちが抱えている問題と同じような気がしました
しかし あれだ ぶっとんだシーン 思わず苦笑してしまうシーン満載なので観るヒトによって評価は分かれると思います。。。
ファンタジーをファンタジーとして受け入れられる方にはオススメ!
ちなみに アタクシはこの作品 2時間半という長さでもそれなりに面白かったけれど DVD出ても観直したりしないと思います。。。
このウラログへのコメント
ファンタジーって素敵な言葉だと思います。何か一番忘れかけている・・・そんな感じかな?観て見たいです★
ヨーロッパってこういう、やるときゃやる、えーがが多い気がします。
皆さん体臭も強いですし☆
ヨーロッパは奥が深いです。かつてスペインに行っていた人に聞きました。五感大切にしたいですね。
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