パート３です。

戦いが始まる！　

班長「あゆみちゃん、君は本当にバカだよバカ！　じゃあチンチロ勝負で潰しっ」

班長大槻があゆみにチンチロの提案を持ちかけようとしたその時であった！！　重い足音が微かに聞こえてくる！　物理的に重いのではない！　ただの足音といえばそう！　しかしこれは、ここの覇権を握る者の権力を備えた行進！！

利O川「ふふふふｗｗ　聞いたぞお前たちがこれから命運を賭けた戦いをするそうじゃないか( ｀ー´)ノ」

あゆみ「くっ、このタイミングで利O川さん！！」

班長は現れる予定もなかった利O川に腰を抜かしてしまう。

利O川「勝負するならこの６対６の”バトルグランド”にしろ！」

班長はチンチロで方をつけるつもりだったというが「黙れっ！」と一蹴りされてしまう。

利O川「全員ちゅーもーく！　ルールは簡単。相手チーム大将からフラッグを取れ！　大将の交代は一日おきになら自由。　その他の勝利条件は相手全員がギブアップするか相手を全員戦闘不能にするかだ！　もし決着がつかんなら最終的に人数の多い方が勝ち。　サポート武器はエアガン６丁のみ。　すでに島のいたるところにカメラを設置しており、被弾をしたと運営サイドが判断したときにポイントを減らし５回撃たれるとその者はアウト。
島で入手できるものは殺傷性もあるかもしれんのでそれを利用した直接の攻撃は禁止！　もちろん殴る蹴るもだ！　これを破ったものはポイントは問わず即失格。　不参加者たちはモニター越しに楽め！　これを朝の９時から夜の７時まで３日間かけて行う！」

私はゴクリと唾を飲む。やはりこの人は普通じゃない。

「小娘チームが勝てば帝愛グループからお菓子５年分をチーム全員にプレゼントする。　もし班長が勝てばその逆もしかり。以上！」

ざわざわ・・ざわざわ・・。

ここで私は心に迷いを抱えてしまう。これはいくら人のためとはいえ自分が起こした争いであり残りのみんなを危険なゲームへと巻き込んでしまう。しかも６対６ならこちらは一人足りない。

班長「こんな小娘ごときに負けるものか。。。！　受けて立つ！！」

利O川「小娘たち、どうするやるかやらないか！？」

あゆみ「ちょっと待ってください(;'∀')　ほんの少しでいいので考えさせてください。」


　　　　　　┌r┬r┬r┬r┬r┐　　　　　　　
　　　　　　ドﾐヾ＞冖┴冖く'/　　　　　　　
　　　　　|ニ/　__￣ニニﾆヽ　　　「バカもん！　貴様そのセリフを今まで何度口にしてきた！？
　　　　　|=〈 /ベ≧ｚｚ　jｚｚﾍ　　もう誰もお前なぞ待っておらんわ！
　　　　　|Fｔ|　==｡＝:::/=｡=〈　　小学校からおこずかいを貯め、バイト代をしっかり貯めていけば
　　　　　|{(||　｀ﾆﾆ´　ヽ｀ご.|　　　１０代後半でうまい棒をたくさん買える計算になる！　
　　　　　ﾄ=|　 , -‐ '-　_}｀ヽ|　　　　　　　　　　　”金は命より重い！”　
　　　　 ／|ｼ'l　/ (二ﾆニﾆ⊃|、　　　　お前はそうやってずっと悩み続けチャンスを失い続けろ！」
-一''¨´| 　ﾄ､｀丶、　　≡　　ハ｀'ｰ-､＿　　
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あゆみ「（ごもっともな意見だわ。なにも言い返せない・・・！！）　やらせてください！」

ナレーター「栄えあるあゆみ軍のメンバーは

「ククク、ようやく釈放ね。あの憎らしい顔にオメガソルティックレイをかましてやりたいと思ってたのよ。私の魔術で瞬コロよ。」　魔導系女子の春香

「あゆみんさぁーほんとヤバいっしょｗｗやばいやばい借金ヤバいｗｗ」ギャル系女子の沙希

「病み気突入。人々が怖い。てかもう無理だし死にたい」暗黒ブログ系女子の小百合

「うちはやるでえ！生きて帰るでー！　気合入れろやー！！でもなんかこういうのって素敵ヤーン(´ぅω・｀)」南の金融系女子の香奈の以上４名！」

みなさんとは柿ピーを分け合った仲。もう他人じゃない。　バカな考えを起こしたのは私の方だというのにかたじけない・・・！！　

こちらは全員OKです！と利O川さんに叫びました！

「あの・・。私もやります。」
突然背後から声が聞こえてきたので振り返ってみると私と近い歳くらいの女の子が立っていました。

「ほんとにありがとうございますm(__)m　あなたの名前はなんて言うんですか？」と尋ねると一言
「愛美（まなみ）です。よろしくお願いしますm(__)m」と一礼しました。

ナレーター「数的不利を覚悟したその瞬間！　どこからともなく現れた一人の少女！この少女の加入があゆみチームにとって吉と出るのか！？　」


利O川「ギリギリで６人揃ったな。それでは決行まで残り３時間だ！！　お前たちにはチームごとにヘリで島へ移動してもらう」

ヘリの中では早速作戦会議が始まりました。

みなさんに謝罪とお礼をすると、　”エデンの園では全てが許されるのよ”　や　”その言葉が嘘なら殺してやるんだから”　等聞こえてきました。

さっそくですが私達はゲームの説明をおおまかに聞いただけでまだこのゲームを実戦経験はありません。　しかし、それは相手も同じです。同じ条件下で戦います。そして一つ言えるのはフォーメーションの重要さです。　フォーメーションを組んで冷静に自分の役割をうまく理解すれば無駄な動きを省き、効率よく行動できます。　

私が考案したフォーメーションは１－１－３－１です。　

　　　　　フォワード

　　　　　　ボランチ

ウイング　ディレクターガーディアン

　　　　　　ルーク


ナレーター「ここで、あゆみの考案したポジションを説明しよう！」
「まずフラッグを持つ大将、通称ディレクター！　攻撃には消極的で回避のみに徹し、全体の指揮を担当。いわば王女、このチームの心臓部！

次に”フォワード”！　一番運動量が多くあらゆる攻撃に特化している。敵の注意を一点に集めるこのチームのエース！

”ボランチ”！フォワードのバックアップ、時にはプリンセスの守護やあたりを深く見渡し探る情報収集係。多岐に渡る役割からまさにチームのハンドル！（ボランチ）

”ガーディアン”！　マンマークでディレクターの守護に徹する！　この剣、この鎧、この魂！　すべてはプリンセスのためにありっ！

”ウイング”！　基本的にはガーディアン同様ディレクターの守護であるが、局面によっては攻撃への参加も求められる！　大空を舞う鷹となれるか！！

そして最後に、”ルーク”！　主に盲点となる後ろの警戒を担当。もしもなにか不審な動きを発見したら皆に報告する。　チェスのルークのようにディレクターと位置を交代した守りも担当！　その姿はそびえ立つ城！！」


”めっちゃ素敵やん！”　”あゆみんマジウケるねｗｗ”とみなさん賛同してくれました。

「それで誰がどのポジションをやるんや？」香奈さんが切り出しました。

「そうねえ、太陽神に聞いてみるわ。うんうん、あゆみさんに任せるのが良いそうよ」春香さんは力を発揮しました。

「太陽神様ありがとうございます。それでは私の独断と偏見で決めさせてもらってもいいですか？」と私が尋ねるとみなさん快くOKをくれました。　柿ピー仲間なのでこういうところで衝突しないのです。

「まずフォワードは香奈さん。足腰が強いし５０メートル走７秒台なので動きは俊敏です。」

「ボランチは沙希さん。ファッション雑誌を読みあさっているので広い視野が期待できます。」

「ガーディアンは小百合さん。あなたは誰かに付き添うことで真価を発揮するのです。」

「ウイングは春香さん。落ち着いてるし攻防どちらにつくかうまく判断できそうです。太陽神にも期待です。」

「ルークは愛美さん。一番後ろですが徐々にみんなとの関係を強くしていくという意味でもルークはあなたにいいポジションです。」

そしてディレクターは私がやります。　妄想戦術家としてプライドをかけてやらせてもらいます。

会場につきました。皆の表情は引き締まって見えました。

ナレーター「ふつう、人々は島に未知を求めレクリエーションなどの解放感を楽しみに行く。ところがあゆみチームの全員沈黙・・・！　皆にあるのは緊張からくる吐き気のみ！！」

あゆみ「さて、開始時間まで２時間あります。それまでツーマンセルで島を巡回し有益な情報や必要なものを見つけましょう。　それでは行きますよ・・・・散開！！」


　　　　

ナレーター「この島の直径およそ３キロ！　普段は地下労働者に懸賞金をかけて競わせることから別名　”コロシアム”　と呼ばれる！　ようこそ未知なる島コロシアムへ！　素敵なバカンスをお楽しみください！」