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性の目醒め

2015年09月14日 22:48

女の人は一体いつ頃、性に目覚めるのだろうか。

男よりもはるかにマセているので、引く3と考えて、小学生2~3年生くらいではないかと推察している。(どなたか答え合わせ求む。)

それを裏付ける思い出がある。僕は20年前、沖縄舞台アルバイトをしていた。舞台のセッティングをしたり片付けたり。

そこに、沖縄アクターズスクールの生徒達が、色んな演劇ミュージカルの子役として参加していた。中には懐いてくれる女の子達もいた。

アクターズスクールの子供達だけあってどの子も、育ちが良く、可愛らしかった。後ろから飛びついてきたり、中には休んでいる僕の膝に、乗ってくる子もいた。

ただ、僕は断じてロリコンではない。それで興奮したりはしない。なにかやましい妄想を抱くことなかった。断じて!笑

しかし、たった一人だけ、特別な子がいた。小学4年生の彼女は明らかに、僕に特別な感情を持っていた。鈍感な僕がなぜ、それに気付いたかと言うと、その子の友達から教えてもらったからだ。何人もの女の子が耳打ちしてくれた。女の子はマセているのだ…。

その子が他の子と違ったのは、女を意識させるからだ。無口なわけでもなければ、暗いわけでもないが、少し距離を持ってジッとこちらを見つめている。見つめ返すと、顔を赤くして目をそらす。

それでも、話しかけると照れながらも嬉しそうに会話してくれる。彼女が他の子と違うのは、僕に抱きついたり触れたりはしないことだ。しかし、膝に他の子が乗ったり、抱きついてきたりすると、必死になってその子たちを引きはがそうとするのだ。

ある日、舞台の準備が終わって、舞台の袖の隅っこの暗がりで、足を伸ばしてベタンと座って目を閉じていると、誰かが僕の膝の上に乗ってきた。いつもの子たちだろうと思うと、彼女だった。僕は面食らった。そのまま寝たふりをした。

すると、顔を近づけてきて、僕にそーっとキスをしたのだ。僕を起こさないようにそっと。さらに、寝たふりを続けていると、今度はもぞもぞと前屈みになり、股を僕の膝に擦り付け始めた。

僕は起きられなくなってしまった。ここで起きて彼女悲鳴でもあげられると、大変な騒ぎになると思った。

時折、「ううっ」とくぐもった声を漏らした。彼女は明らかに性的興奮状態にあった。

僕は足も痺れ、ボッキしそうになり、さすがに寝たふりの限界を感じた。そして、意を決し、彼女の手をそっと握り、驚いて顔を見つめる彼女にそっと笑いかけ、片方の人差し指を立て彼女の唇にあてた。それから、二度ほど頷き、彼女を抱き寄せた。

彼女は僕の体に倒れこみ、ギュッとしがみついてきた。静かに泣いているのがわかった。

好きになってしまう気がした。ただし、彼女は小学4年生なのだ。僕には何もできなかった。僕が大学卒業で、地元に帰る日が近づき、舞台バイトがもうすぐで最後という日。彼女は用もないのに舞台裏に遊びに来た。小学5年になった彼女はますます綺麗になっていた。

なにも言わず、僕の顔を見つめ、ガムを噛んでいた。元気でねと言うと。
「アーンとして」と言うので従うと、彼女はいきなり自分の噛んでいたガムを僕の口にほり込んできた。

ケラケラケラと笑うと、冷たい笑顔で「じゃあね」と言い残し、振り向かないまま行ってしまった。

その彼女はもう、30歳になるのか。その後、僕は彼女の事がすごく心配だった。悪い大人に弄ばれなきゃいいけどって。

でも、本当に女の子はみんなそんな時から性に目覚めるものだろうか?

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