趣味は読書、夏の読書など…

高校2年になったばかりの頃、父が死んだ。父の妹が静岡に嫁いでいて、墓地を買ったので、母にも勧め、同じ寺の檀家になった。
それから、機会があれば、静岡まで墓参りに行った。
叔母には、女、男、女、男と4人の子供がいて、長女でさえ、僕より二つ年下だった。
ある時、やはり、墓参の後、叔母の家にいた時、従兄弟の、たぶん中学の教科書だったと思うが、それを適当に捲っていると、「夏の読書」という短編が載っていた。
何気なく全部を読み、印象に残ったので、後から新潮文庫の「マラマッド短編集」を買って読んだが、失くしてしまった。
昨年だと思うが、岩波文庫で、「魔法の樽」というタイトルでマラマッドの短編集が出た。「夏の読書」も入っている。
勝手にこの作品を解釈すれば、どんな環境でも、人はやる気があれば勉強出来るのだということだと思うのだが、そんな簡単に分かることで良いのだろうかと、疑ってもいる。
キャタンザラ氏が「自分のような失敗をしてはいけない」と言うのだが、どんな失敗だったのだろう。
取り留めの無いものになってしまった。こんな筈じゃ無かったのに、失敗。