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14th Roppongi Part 2

2014年02月22日 21:20

14th Roppongi Part 2

アクア・デ・ジーオ。
ジョルジオアルマーニの水」。
本来はフローラル系の控えめな香りのはず。
なのに、パブロフ条件反射だった。

由香と同性愛にさらわれた女は
いつもこのコロンだった。
知的なくせに
いささか淫乱な気のある彼女
この香りとともにいつも激しく乱れた。

湾岸の道端で。
冬に向かう海水浴場の浜辺で。
昼間の車の中で。
公園の木陰で。
雑居ビルの非常階段で。
そして路上で…

全裸になって性交する姿を
人目に晒しては
大量に愛液を撒き散らして
鋭く昇りつめた。
こちらの嗅覚はこの時の
コロンの香りを覚えこんでいる。
だから、この香りを吸い込むと
欲情するように
なってしまったのかもしれない。

同じ香りを立ち昇らせながら
妖しいコスチュームから透けて見える
スレンダーの身体を
男たちの視線に晒す
この単独女性
やはり淫らにちがいなかった。
カウンターからうえは
ごく普通のさりげないバー。
会話も知的でさりげない。
だが
カウンターの下では
女の太腿は大きく広げられ
こちらの指を誘い込んでいる。
もちろん
この誘いに乗らない手はないから
太腿をつかんでいた指を
少しずつのばしていって
頼りないクロッチを横にずらして
中指を挿入する。

左右に、ゆする。
前後に、出し入れする。
丸く、かき回す。

眉が寄せられ
会話が途切れるようになる。
時々、開いた太腿が
ぎゅっと閉じられ
その瞬間に
たまった愛液がほとばしり
Tバック
ぐしょぐしょに濡らす。

談笑していた男性客の一人が
にじり寄ってきていたが
なかなかきっかけが
つかめないらしかった。
変に陰気な感じがなかったので
躊躇せずに来れば歓迎だったのだが
勝手に誘うわけにもいかなかったから
そのまま二人だけの行為に没頭した。
内心
来れば三人で歓べるのに
と思いながら…

それにしても
見ず知らずの若い女性
隣に座ってから
わずか30分で
この濃厚な行為が始まっている。
カウンターの上の静かなたたずまいと
カウンターの下の修羅場とのギャップは
まさにその名にふさわしい
ハプニング
だった。

先に下りていたSらしき男性と
若い女性カップルが戻ってきた。
女性の明らかに上気した顔。
男性のつまらなさそうな顔。
見学者を前にして興奮した女性
縛ることができずに
不完全燃焼の男性なのだろうか?、
そんな嗜好のすれ違いを
埋めるかのように
しばらく話し合っていたが
二人だけのホテルに行くのだろうか
そそくさと席をたっていった。
追うように変態風の男と
場馴れした外人
さっきまで座っていた陰気な男が
そして、友人が
あいついで上がってきた。
カウンターの下で
痴態がくりひろげられているのを知って
目を剥く友人を見るのは
ちょっとした快感でもあった。

陰気な男性と変態オヤジ
出て行ったしまったが
なお多勢の男性諸氏の前で
恥戯を続けることになった。
ジョーゼットを多用したコスチュームから
小ぶりの乳房つまみ出しては
もみあげる。
ワインならもっといいのだろうが
あいにく下戸なので
冷たいウーロン茶を口に含んで
とがった乳首を吸う。
足を広げさせて
クリトリスつまみ
その根元の襞を中指で探る。
頤を持ち上げた喉笛に舌を這わせ
そのまま唾液をねっとりと交換する。
カウンター下のひそやかな行為が
ようやく観客の目に晒す露出行為になった。
あと二人ぐらい女性客がいれば、
きっと乱交の場と化していたかもしれないのだが
二人だけの結界ができているかのように
観客は手を出してこなかった。
それが優越感でもあり
もどかしさでもあり…

それにしても酒の強い女だった。
こちらも下におりていって
みんなに見せながらの行為を
と思い、そう誘うのだが
羞恥心を捨て去るには
もう少し酒が必要だという。
ここまで淫らな姿を晒しておきながら
何をいまさら、とも思うのだが。

愛撫
キス
指先の
プレイを20分ほど。
ようやく
「行きましょう」
と言い出した。
はじめてのハプニングバーでの
はじめての経験。
見学の男たちを背後に引き連れながら
螺旋階段を下る。
カーテンを多用した
淫靡なスペースが広がる。
ひときわ暗い穴倉のようなスペースは
二人だけの性交の場。
だが、
そこですらのぞかれるようになっている。
さっきのカップル
おそらくここで乱れたのだろう。

さらに進むとソファが置かれた
比較的広めなスペース。
恥戯を露出するための空間なのだろう。
ソファの背後にはさらにスペースがあって
そこでも行為ができるようになっている。
そんな仕切りの中心には
もうひとつのソファがあった。
周囲のうごめきが
すべて感じられるそのソファは
あとでわかったことだが、
多勢がさまざまな行為をするときの
絶好の鑑賞ポイントだった。

視線を意識しながらの行為は
最初のソファで始まった。

(続く)

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