夢見

自分の頭の中で描いたことに自分で落ち込むなんて、あほらしい。



舞台は大学。
遠くに、彼の姿が見える。
私に気がついているのか、気がついていないのか。
いや、きっと気づいてる。
声をかければきっとギリギリ気づいてもらえる距離。

彼は足早に友達と駐車場へ向かう。
“避けられてる”
そんな気持ちが胸を占める。
なんで、なんで、なんで。

悲しい。


見えるのに、届かない。
傍にいるのに、触れられない。


そんな距離感。


忘れるんでしょ、早く。
次の恋をするんでしょう。
早く、早く、早く。

気持ちだけが先走る。



まだ、泣けるくらいの気持ちが自分の中にあったことに驚いた。
別れる辛さ、やっと、自分の中で知ることができた。
これまで、他人にこういう思いをさせてきたんだな。
ごめんね、ありがとう。

いつになるかはわからないけれど、
出口の方向もわからないけれど、
私は自分をそっちに動かさなきゃいけない。



ちゃんと、私は笑える。