- 名前
- ベソ
- 性別
- ♂
- 年齢
- 64歳
- 住所
- 海外
- 自己紹介
- 我ハ墓守也。
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我が子にヒップホップ踊らせて喜ぶバカ親(本編)
2013年02月24日 02:43
こういう現象は今に始まったことではなく、戦後累々と繰り返されて来ており、既視感と呼ぶには余りに普遍的とさえ言える。
私は外国文化を輸入すること自体を否定するものではない。
良く言われるように、我が国の文化は外国の文物を輸入、消化し、それを固有文化と融合昇華させることで発展して来た。
結果として産まれた現在の我が国の文化は類稀な普遍性を獲得し、融通無碍でありながら伝統文化を堅守していることは世界の賞賛の的となっていることは諸賢ご存知の通りである。
…と、堅苦しい話はええんですが。
いやね、外国の文化を輸入するに当たり、その表面だけを掠め取り、本質を無視する態度が今度ばかりは私は看過できないと思いました。
ヒップホップ。
ウィキを読んでください。実に分かり易く解説してあります。
http://ja.wikipedia.org/wiki/Hiphop
抜粋します。
ヒップホップにおいて、ラップ、DJ、ブレイクダンス、グラフィティは四大要素と呼ばれている。
これらはアメリカのストリートギャング文化とも関係があるといわれ、抗争を無血に終わらせるために、銃や暴力の代わりとしてブレイクダンスやラップの優劣が争われたり、ギャングたちの縄張りの主張や情報交換の目的に、一部のグラフィティが用いられていたと言われている。ラップ、DJ、ブレイクダンスは、フリースタイルバトルと呼ばれる対決方式が存在する。
(中略)
ファッションは、シルバー(銀製品に限らず、ホワイトゴールドやプラチナなど、シルバーカラーの)アクセサリー、特に近年は成功者の象徴としてダイヤモンドをあしらった装飾具が好まれる傾向にある。
サイズの大きな衣服や、バギースタイルのパンツ(大きいサイズのダブついたズボン)を選び、腰履きで着こなすアーティストが多い。大きい服を着るようになったのは、刑務所の囚人服は、走ることや格闘が困難になるように、必要以上に大きめのサイズが用意されている。そのため腰がずり落ちてバギーパンツになった。出所後も「ムショ帰り」を誇示するために着用された、とする説がある。しかし、貧困のために頻繁に服を買ってやれない親が、成長してからも着られる大きいサイズの服を買い与えたところからとする説が有力である。
抜粋終わり。
どうです?
今ね、自分の子供に嬉々としてヒップホップを躍らせて悦に入っている親達は、こうした背景、歴史を知った上でそうしているのか、私にはこの上なく疑問です。
上の記述(因みにウィキ日本語ページの解説は殆ど英語ページの翻訳のようです)から明らかなように、これは米国の貧困層が止むに止まれず始めた自己主張なんです。
彼らの抗争は血で血を洗う凄惨なもので、その対策として編み出されたという部分が唯一の肯定的な歴史。
本質は反体制、反主流。
ヒップホップの根幹を成すラップ音楽の歌詞を一度でもまともに聴いたことがある人なら、自分の子供がそれに親しむのを容認する親がこの世に多数いるとは思えない。
ラップ音楽が歌うのは犯罪、麻薬、暴力、殺人等の本当の暗黒の世界です。
憎悪、復讐、貧困からの脱出、破壊等。
そこにあるのは暗黒以上に暗い世界。
勿論、そうでないアーティストもいますが、根幹を成すのはそうしたアングラな世界であることを否定する人はいないでしょう。
あの、バギーでゆったりした異様な服装だけでも全身で「反社会」を主張しているではありませんか。
そう受け取らないのは勝手ですが、あの風体が意味するところは、その人物が「反社会の脱落者」であり、「犯罪者」であり、「社会に害をなすことを躊躇しない」という記号なのです。
上の解説にもある通り、「大きい服を着るようになったのは、刑務所の囚人服は、走ることや格闘が困難になるように、必要以上に大きめのサイズが用意されている。そのため腰がずり落ちてバギーパンツになった。出所後も「ムショ帰り」を誇示するために着用された、とする説がある。しかし、貧困のために頻繁に服を買ってやれない親が、成長してからも着られる大きいサイズの服を買い与えたところからとする説が有力」ですよ?
そう知った上でも、あなたは自分の子供にその真似をさせたいと思いますか?
更に言えば、「被抑圧者、被害者と自覚しており、社会に復讐したいと思っている」という意味もあるでしょう。
ラップ音楽には多数のレーベルがありますが、その中に"Murder”(殺人)という強烈なものがあることをご存知ですか?
それが受け入れられるのがヒップホップの根幹を成すラップ音楽の世界なのです。
米国の黒人の歴史に付いては、大なり小なり誰もが知っており、現在の米国社会にも濃い影を落とす問題であることはご承知の通りです。
その中で産まれて来たのがこのヒップホップなのです。
そして、それが我が国に輸入されて何が起きたか。
我が国のパイオニア達は恐らく、そうした歴史を承知の上で、米国の黒人に同情的な立場でそうしたものと思います。
しかし、その形だけがその後、一人歩きを始めてしまった。
小学校の課外活動の素材となり、自治体が支援するコンテストの題材となるに至って、事態は深刻化します。
私が愕然としたのは、運動靴のテレビコマーシャルにヒップホップを踊る小学生の女子のグループが登場したことです。
言葉を失うとはこのことでした。
この人達は、この踊りの背景を知っているのか。
この子達の親は、歴史的な経緯を知った上で我が子にこんなことをやらせているのか。
私はね、歴史を知っていればこれはあり得ないことだと思うんですよ。
我が子に犯罪者の格好をさせて喜ぶ親がどこにいますか?
善悪の基準を教えなければならない年代の子供達に、社会からの脱落者の言動を真似させることがあり得ますか?
私は心底、恥ずかしく思いました。
米国人の友人に、この話しをしても信じてもらえませんでした。
彼らには冗談としか聞こえない。
あり得ない話なのです。
そして、我が国で起こっているこの怪異現象を見たら一番驚くであろうのは、
止むに止まれぬ自己表現としてヒップホップを創始した、
貧困に喘ぐ層の米国の黒人達でしょう。
学校で先生が指導してヒップホップを練習している。
彼らには悪い冗談でしかありません。
そして、現状はout of controlです。
私が子供の時から存在している、ショウワノートのジャポニカ学習帳のコマーシャルにヒップホップが登場するに及んで、私は三島由紀夫の気持ちが分かった気がした次第です。
もしもあなたがここで私が批判した親の一人だったとしたら、
そしてあなたのお子さんがもし現在熱中しているとしたら、
すぐに止めさせるようなことはしないでください。
折を見て歴史的な経緯を説明し、その上で続けるかどうか、子供に考えさせてください。
こうした活動で非行から立ち直った子供の話や、ヒップホップを立ち直り支援の題材としているという話題もネットで散見します。
私はそれらを否定するものではありません。
そうした活動を通じ、我が国の歴史で度々起きて来たように、今回もこの暗い歴史を持つ舞踏を輸入した上で昇華する過程にあるのだとしたら。
…
何が起きるんでしょう。
私には分かりません。
しかし、私は現状を憂えます。
自分の子供がヒップホップを踊りたい、と言い出したらどうするか。
私は歴史を説明し反対します。
友達がやっているから、という理由で認めることは私はしません。
ま、そんな日が来ないことを今は祈るしか出来ませんが。
以上。
予告編までしておいてこれか、というお叱りがあればコメントを残してください。
純粋無垢に過ごせる年代の我が子に、わざわざ犯罪者の真似をさせる親が我が国に増殖していることに、強い危機感を覚えずにいられないベソでした。
皆様ええ日曜日を。
このウラログへのコメント
うむ。我ながら力作のログじゃ。
さて、何人が読んでくれるんやろか…
> 凪織*さん
駄文を読んでくれて有難うね。
背景知らんでもあの異様な風体を見たら普通、警戒せんか??
その辺りがわしには理解出来んのよ…
ええ日曜日をね。
もう寝なさい。
土曜深夜のこんな時間に一人でデジやってる自分は何やねん、とセルフ突っ込み。
> 樹那さん
新ジャンルの音楽は常に既存ジャンルへのアンチテーゼですね。ビートルズ然り。歴史を辿れば、デビュー当時のモーツァルトもそうだったのでは?
しかしヒップホップは反社会性が強過ぎるのが難点…
> ★MAYU★さん
やっぱそうなんやろか… 考えるだけでゲッソリ。
過半数の有権者が民主党にコロッと騙される国やもんね…
同感。我が家も何度も習いたい~を却下した。授業に組み込まれるのにビックリした。教委、考え足りないね。
> ♪みゅうみゅう♪さん
これを授業でやってるの~⁈
驚愕。絶句。茫然。
推進してるのはどんな人なんやろね…
元々かったるい文章書く人なのね(^_-)
年寄り臭
印象悪いので斜め読み
後で読み返してみるよ
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