反面教師

先日、友人と夕食を食べに行った際のこと。

そこは郷土料理の有名店で、尚リーズナブルな価格の人気のある店。


案内されて座ったわしのテーブルの隣には、70前後位の爺さんが20前後の姉ちゃんと食事中。

爺さんの方は若作りで、元気良さげでかつ、 何やら同伴の女性の機嫌を取っている風。

女性は一目で分かる位その爺さんの娘でも孫でもなく、野暮ったいビジネスライクな感じ。


わしは「…」と思いつつ、観察するでもなく聞こえて来る会話を聞いていた。


爺さんは女性の気を引こうと必死の風情で、かつ時々日本語を教えてやったりしている。


それでピンと来た。

わしが幾ら夜の街に疎くとも、それ位は分かる。


女性は中国人のホステス。

今は「ホステス」とは言わんのかも知れんけど、要するに飲み屋の姉ちゃん。


断っておくとわしは飲み屋の姉ちゃんに一切偏見など持ってないよ。

むしろ、嫌な客でも楽しませる術を身に付けた尊敬すべき存在、と思ってる。


で、店外デートに成功した爺さんば、何とか「次の段階」に進もう、必死になっている、という構図と理解した。


ま、その歳になり尚「お盛ん」で若い姉ちゃんの尻を追い駆け回していることは尊敬に値するけど、わしはこうはなりたくないと思ったね。


その位の歳になれば、年齢相応の落ち着いた、もっとしみじみした恋愛をしていたいな、と思った。


だって真田広之がその爺さんのように若い姉ちゃんを口説いてる姿、想像出来んでしょ？



今日はええ反面教師にお会いしました、という話し。


皆様ええ日曜の夜を。