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体験記:夜のオフィスで 2

2012年09月08日 19:35

続編です。

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彼の愛撫は、いつだってずるい。
わたしの胸を洋服の上から包み込んだ手は、そのまま止まっている。
彼の手の熱だろうか?わたしの体温だろうか?
どちらの欲望の塊かわからない熱さが、胸を通って、体を滴り、そして、わたしをますます濡らしている。

いつだって、わたしが焦がれて焦がれて焦がれてから、ようやく動く彼の指は一気にわたしを高みにあげる。

今日も、彼の手は止まったまま、どんどんわたしの体温を上げていく。

わたしは、堪らず、彼の首筋に唇を寄せる。
軽くウエーブのかかった彼の茶色い髪。そして、彼の香り。

舌先が触れるか触れないかのタッチで、彼の耳の縁をなぞる。軟骨の感触が心地いい。
舌先を耳の穴に差し入れて、やさしくやさしく、唾液の音を立てる。軽く吐息を吹きかける。

ああ・・・

彼が声を漏らす。
今まで出会った男の中で、彼ほど愛撫に声を上げる人はいなかった。
彼がせつない声を上げると、愛おしい気持ちでいっぱいになる。
もっと、鳴いて欲しい。

そのまま、また首筋に舌を移動させる。

彼は、気持ちがいい時に、耳の下の首筋の産毛が逆立つ。
その産毛を、そっと舌でなぞる。

ああ・・・んっ・・・

女の子みたい、と思う。彼の喘ぐ声。
でも、もっともっと鳴かせたい。

ななみ、いじめっこの顔になってる。

攻められることが悔しいかのように、彼の手が、動いた。
チュニックの下から手を差し入れ、ブラをずらす。
恥ずかしいほどに起立した、胸の頂を軽く指で、こねる。

ひゃ、あっ!!ああ!!だめっ・・・!

緩やかな刺激に焦れ、快楽に焦がれていたわたしの体は、突如の反撃に一気に快感を駆け上る。
下から彼の熱いものを、ぎりぎりと突き上げられ、体がびくびくと痙攣する。

壊れた人形みたい。自分の体が、脚が、腰が勝手に動く。
このままじゃ、胸と洋服越しでイってしまうかもしれない、絶頂の光は、もうそう遠くないところに見えている。
手を伸ばしたら、届きそうな近くに。

ああっ!!あ、あ!!

声にならない叫びを上げ、彼を見つめる。
彼は、泣きたいような、怒りたいような、そんな目でわたしを見つめ返す。

どうしよう、あ、あ、ああ、だめ!

なにが、だめなの?

だって、だって、あ、あああっ・・・!!

光がさらに近づいてきた、その時

『ビー!!ビー!!ビー!!まもなく退館時刻です!!!』
『退館時刻を延長する場合は、スティック挿入してください!!』

セキュリティの機械音声がフロアに響いた。
突然の大音量に、2人の体が跳ねる。

びっくりした・・・。

現実に引き戻されて、照れながら彼を見つめる。
彼は、とびきり意地悪な顔をしながら、わたしの耳に唇を寄せる。


どうする?もう、帰る?それとも・・・延長したい?


このウラログへのコメント

  • けん♂ 2012年09月09日 00:12

    帰りませんか?オフィス以外でこそ!お互いを貪る事はできますから
    なーんて声は伝わらないんだろなぁ

  • toshi 2012年09月09日 08:44

    ログ見てくれて有難う
    前は良く彼女としましたよ会社でも・・・・(照

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