別れ？続ける？

「好きな人出来たから、じゃね♪」

僕達は、終わった。
夢を追いかけて、今の仕事を辞めるか
愛する彼女との幸せのために、夢を諦めるか

彼女に黙って悩んでいた時、彼女が言った一言。

数ヶ月後、彼女の友達からの連絡

『ちょっと、近くにいるから、喫茶店でお茶でもどう？』
「良いね、今から行くよ」

彼女のことには触れたいけれど触れず...
たわいもない会話で、時間が過ぎていった。

「それにしても、アイツ...酷い女だったよな?」
忘れられるはずもない彼女を批難する言葉で切り出さない限り
僕は弱い男になってしまう...

「あのさ...」
突然、友人が神妙な面持ちで僕の目を見た。

「いたたまれなくて...言っちゃうけど...」

僕は、全ての話しを聞いた時
喫茶店にもかかわらず、友人の前にもかかわらず
溢れる涙を止めることが出来なかった

「あの子ね、アンタが夢で悩んでる事...知ってたんよ。
何年付き合ってると思ってんのよ。
あの子言ってた『あたしがいることで、彼の夢をつぶしたくない」
これで別れなきゃいけないなら、喜んで別れることできるわっ！」

＊ ＊ ＊

「浮気ばっかりして、もう辛い思いしてるから別れてやる！
......でも。。」
「全然あたしの気持ち、くんでくれないから限界っ！！
......だけど。。」