【ツンデレハート】今の彼氏とはできない願望

「えへへ～。似合うかなぁ」
いきなり裸エプロンで出迎える、ツンデレちゃん。

に、似合うけど、どうしたの？

「あなたを喜ばせたくて。えへっ♪」
なんかキャラ違うなぁ。エプロンの下は、僕好みの配色な下着と、ニーソ。

「なんか作るね～。待ってて」

でろーん。
壊滅的に下手で雑な料理だった。モザイクどころか消しを入れたい。

やっぱりツンデレちゃんじゃない。
きっとこれは夢なんだ。

よし！夢なら好き勝手してやるぞっ。
なんか父さん入ったぞ♪

「あーれー」
抵抗感もなく受け入れる彼女。
やっぱりツンデレちゃんじゃないや。


がばっ！

「なんという夢っ！」
寝苦しい夜に目覚めたツンデレちゃん。
「こんなあまあまなの、あたしじゃないわよ！って、これがあたしの願望なの？そんなわけないじゃない」

「か、勘違いしないでよね。あたしはあたしなりで、彼を振り向かせるんだからっ」
自分に言い聞かせ、再び寝入るのだった。