- 名前
- ユーキ
- 性別
- ♂
- 年齢
- 43歳
- 住所
- 東京
- 自己紹介
- 秘密☆
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恋の記憶 2
2006年08月23日 04:57
別れは突然でした、俺にとっては。
「あのね、私留学するの。だから別れよ・・・」
彼女からの報告でした。期間は2年、アメリカのとある大学に。俺と付き合ってすぐくらいに決まっていたそうだけど、なかなか言い出せなかったらしい。
精神的にやられると、吐くってことを初めて体験した。
もちろん俺は、「帰ってくるまで待ってる!」って言った。絶対に待つつもりだった。でも、彼女が「だめ、2年も私に縛り付ける事なんてできない・・・」って。「ちゃんと別れて、また彼女つくらなきゃだめだよ!」って。
そのとき初めて大きな喧嘩をした。
「人の気持ちも知らないで!ふざけんな!!アメリカにでもどこにでも行っちまえ!」って真剣に思った。でも、彼女の考えを聞いたうえで、彼女のこれからの事を考えたら、ここでケジメをつけないといけないって気持ちが出てきた。
「ドラマみたいにはいかないよなぁ・・・」って。
一番悩んで、苦しんで、泣いてたのは彼女だった。
俺ができる事は、1ヶ月先の出発の日まで、ちゃんと彼女のそばにいてあげる事。短くて辛い1ヶ月だった。
出発の5日前、彼女の部屋を引き払うための手伝いもした。彼女のお母さんにも初めて会って、挨拶をしたが、「ごめんね、こんなことまで手伝ってくれてありがとう」って泣かれちゃった。その日から彼女は実家へ。
出発前日、最後の1日を彼女は俺と過ごしてくれた。泣きながら、何度も何度も唇と身体を重ね、互いの気持ちを確認し合った。
出発当日、成田で彼女を見送る御両親と俺。言葉が見つからなかった。
唯一言えたのが、「風邪引くなよ」だった。
飛行機は飛んでいきます。
俺の心を現しているような、大きな大きな音を立てて。
遠い遠いところへ。
初めて人目をはばからずに泣いた。
彼女が今後、他の男に幸せにされることを考えると、キツかった。俺が彼女のことを幸せにしたかった。1ヶ月で5キロ落ちたが、カフェでバイトを始めることで、なんとか気持ちを紛らわす事ができた。
彼女との約束で、互いのことをひきずらないように、思い出のものは遠い所に置いてきたので、今は何も残っていない。
唯一、「どうしても手元においておきたい」と俺が駄々をこねて残したものが、誕生日にもらったダイスデザインのペンダントヘッド。
別れの日以来、着けることもなく大切にとってある。でも、これからも着ける機会はないでしょう。
ユーリ、今君は幸せかい?
このウラログへのコメント
2人で決めたコトだから仕方ないのだろうけど、こんなに好きでいてくれるなら2年なんて短いのにな。切ない
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