- 名前
- ベソ
- 性別
- ♂
- 年齢
- 64歳
- 住所
- 海外
- 自己紹介
- 我ハ墓守也。
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上書き
2011年06月28日 23:28
良く使われる表現やけど。
男は「名前をつけて保存」
女は「上書き保存」
最初はふ～ん、と思っただけやったけど、
やがて自分の体験と照らし合わせて行くうち、
これが珠玉の至言であることに気づいた。
男は引きずる。
別れても、一度情を交わした女。
新たな恋をしたからといって、
忘却の彼方…とはならない。
別の引き出しを開けるかのように、
過去の女との思い出を取り出し、
色んな角度から眺めて、
懐かしみ、愛しみ、
その時は気づかずとも、
実は彼女はあの時、こんなことを言いたかったんじゃ…
と遅過ぎる気づきがあったりもする。
友人と話をしていても、これがどうやら
わしだけでなく、
男は皆そうであるらしいことが分かる。
別に、その女と撚りを戻そうとか、
再会してやり直したい、とかいう野望がある訳やない。
ただ、そうした思い出をそれぞれ別の引き出しに入れ、
時々取り出しては眺めている。
これは正に、「名前をつけて保存」する行為やろう。
対して。
女は。
女は過去の男を忘れる。
そう。男から見れば理解不能なほどあっさりと。
一度気持ちが切り替わったらそれはもう、見事なもんです。
あれれ?? 昔はああだったのに…
と過去の男が困惑しようがお構いなし。
済んだことは済んだこと。
私にゃ新しい男が出来たのよ。
あんたなんかにもう、用はない。
邪魔や、さっさとどっかにお行き。
という態度ですな。
別に無理をしている訳ではなく、
これが女性の自然な姿。
正に「上書き保存」。
ああ、ええこと言はわる。
最初にこの表現を思いついた人は天才や。
わしには脱帽しか出来へん。
嘆息するだけでなく、
かつてわしと情を交え、
わしを受け入れてくれた女達が、
今は別の男と幸せに暮らしていてくれることを祈るのみ。
わしと交わした約束なんて、
もう覚えてへんやろなあ。
でも、苦い別れ方をした相手も、
こんなしょーもない男の記憶はもうすっかり上書きして、
新しい恋をし、
幸せに暮らしてくれてるんちゃうやろか？と思うと、
わしはちょっと嬉しかった。
しかし、わしがただ一人、
幸せにする、と人前で誓いを立てて
一緒に暮らし始めた女が、
ぜんぜん幸せそうやないのはどういう訳や。
わしを捨てた女達には、やっぱこの結果が見えてた、ということなんやろか。
脱帽やなあ。
感心してる場合ちゃうけど。
色即是空。
諸行無常。
万物流転。
盛者必衰。
皆様ええ夕べを。
このウラログへのコメント
あなたの文才が、羨ましい。。。です。お隣の女性にたっぷりサービスしてあげてますか～？
妙に納得。
男は釣った魚にエサをあげない 女はエサをくれない男に興味ない。
> 未花さん
嫌いなのはええけど、自分には当てはまらんってこと? そういう女性もいるよね。これは大多数の感じ方の喩えやから、気にせんといて。
> リコちゃんさん
それが普通なんやろねえ。昔の彼女にバッタリあっても、懐かしんでるのは男の方だけやもんねえ。
> マカロンさん
うちの女房は文句が多い女やから…いや、それでも文句を言わせているのはわしやと思う。一度行き違いが生じてしまうと修復は難しくてね…
> ♪ みゅうみゅう ♪さん
わしには文才なんてありません。それ故、少しでも「お手本」になる文章に触れよう…と最近文豪達の作品を読み返しています。なんぼかでも効果あるやろか…
> ばにらさん
ほんまは、釣った魚にこそ、水を替えたり餌をあげたり、水温を調整したりして、ケアが大切なのにね。優先順位が間違ってるやん
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