- 名前
- ベソ
- 性別
- ♂
- 年齢
- 64歳
- 住所
- 海外
- 自己紹介
- 我ハ墓守也。
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羨望
2011年05月27日 05:18
欧州の古い町で数週間、仕事中。
夜が長い。22時を過ぎても西の空が仄かに明るい。
今回は同行者がいるお陰で、夜ごと町に出かけ、パブでビールを飲んでから食事、22時前後にホテルに戻る毎日。
観光地でもあるこの町では、欧州内外から多くの観光客が訪れる。
そうして夕暮れの街をそぞろ歩く女性を同行者と品評しながら、地産のワインを嗜む。
何とも贅沢な時間…
…であるのは分っていても、これが数週間続くといい加減、早よ帰りたい、子供達に会いたい、の気持ちが募るのは同行者とわしの偽らざる心情。
何処に行っても、何をしても、自分の子供達の笑顔に勝る癒しはない、と再認識。
それは毎度のことやけど、今回の旅で分ったこと。
通りを歩く人達の中で、一番羨ましい、幸せそう、と思える人達とは…
大学生くらいの、付き合い始めたばかりの二人連れが、お互いを離したくないように歩く姿か…
或いは、産まれたばかりの子供を連れて歩く母親か。
いずれも、大変幸せそうで、それは見ているだけで幸せを分けてもらえる眺めであることは間違いない。
しかし、そうした幸せそうな人達より、更に幸せそうに見えるのは…
それは、手をつないで、満ち足りた表情で歩く、老夫婦。
いや、夫婦でないカップルもいてはるに違いない。欧州やし。
でも、お互いがいれば後は何も要らない、と言いたげな、満たされた表情で歩く風情は、それはそれは幸せの象徴。
そうした老カップルを見ながら、
わしはああは成れんなあ、と思う。
女房のこと、幸せにしてやりたいといつも思ってはいるけれど、
実行が伴わないのは皆さまご存じの通り。
子育ても家のローンもすべて終えてから、
いつかあんな風に、
満ち足りた表情で、
お互いがいれば後は何も要らない、という風情で、
散歩できる日が来るのか。
何か無理そうやなあ…
女房の代わりに、
一緒に歩いてくれる女性がいるやろか。
それも高望みか。
その時に、今回のように一緒に飲み、一緒に笑える、男友達がいてくれるやろか。
それも自信ないなあ…
そんなことを考えた夕暮れ。
折角のワインが苦くなった。
このウラログへのコメント
> 孫花さん
ありがとう。貴女は優しいね。でもわしは後10年、生きてるやろか…
> ☆涼子☆さん
子育てが終わるまでは負担が減ることはないもんね。それが終わった時、お互いを労わり合える気持ちがあったらええよね。
> ★MAYU★さん
「共白髪」という美しい言葉が我が国にはあるけど、どうもその実践が追い付いてないような気がするよね。でも目立たないだけで、実は仲良くしてるお爺ちゃんお婆ちゃんは意外に多いのかも…
確か、高砂やに出て来ますよね
共白髪になるまで一緒にいましょうねと誓うのでしょうね
> 琴音さん
皆結婚の段階では誓うんですが… その後が難しい。実に移ろい易きは男女の仲なり…
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