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追悼

2011年05月15日 07:54

珍しく芸能ネタ


http://bit.ly/9ClZyE


わしね、宣言している通りテレビは見ないので、


この人も知りませんでした。



そう、ああいう形でその名前が犠牲者として報じられるまでは。



で、その追悼記事を読んで、


感じるところがありました。




何というか、


彼女の生きて来た境遇、


通過したに違いない感情、


そして報じられるエピソード一つ一つが、



わしには別世界のことのようで、




正直、彼女が生きて活躍していた頃のテレビ番組を見たいと思い、YouTubeで検索してみましたが、ヒットしたのは彼女訃報を報じるニュース番組と、


自殺する前夜に彼女が電話して来たことを、



まるで他人事のように、



自分には関わりのない、



付き合いのなかったご近所さんを描写するかのように、




淡々と、



いや冷淡に、




まるで関心がないかのように語る父親のインタビューでした。





正直、この父親のインタビューは衝撃でした。



https://www.youtube.com/watch?v=FKXw-HjGl6Y&feature=related





父親は我が娘が自殺したことに対して、



その前夜、自分が電話で話していながらそれを阻止できなかったことに対して、



ここまで無関心に、



冷淡に、



当事者でないかのように振る舞えるものなのか。





わしね、


こうは見えても、



両親には大切にしてもらったと思います。




ふんだんに愛情を注いでもらった。




だからこそ、今の自分を情けないと思い、


きっと親孝行がしたい、という気持ちがある。




しかし、彼女は…




彼女の生い立ちから幼少時代の生活に至るまで、



わしには想像もつかない、まるでおとぎ話の国の出来事のように聞こえます。


ウィキペディア彼女の項から抜粋します。


(引用)

1987年5月2日、10人兄妹(4男6女)の末っ子として誕生。本名の睦美(むつみ)は六女に因んで付けられた。この時父親は55歳、母親は43歳だった。


出生場所はパチンコ屋駐車場で、母親が大当たり中に破水したため出ていた頭を一度引っ込められ、父親が母親駐車場まで運んだところで産まれた。


(中略)

種子島では間食代わりに花や草を食べていたが、東京で試すと不味かったため「東京の草は不味い。」と怒っていた。また、芸能界デビュー後も花を見るとまず「食べられるか。」を考えるという。


やがて成長し『15歳になれば独立する』というのが家の決まり事であったが、それは『家が貧乏なため』と思い込んで両親を恨み、独断で鹿児島県鹿児島市の私立鹿児島高等学校に進学を決め、鹿児島に在住の姉の家に身を寄せ、自ら学費を稼ぎながら通学していた。


入学時に制服を購入する金が無く、卒業した中学校の品を着用していた。


そのせいかクラスから浮いてしまい、学費目的のアルバイトも「夜働いている」「遊びまくっている」など事実無根の噂が立つようになる。


そんな上原に目をつけた、高校の女子生徒達の仲間である2人組の男に下校中に襲われる被害に逢う。


この事を「二度と思い出したくない最悪の出来事」と語っている。


翌日に高校を退学処分となり、これらを経て間もなくレディースに加入する。

(引用終わり)


想像するに、


彼女の父親は定職を持たず、


生活保護で受け取った金を、


パチンコですって…を繰り返すような人物だったのでしょう。



子供が十人。



親は定職なし。



それで生活が成立することが七不思議ですが、



彼女は島を出るまで、


靴を履いたことが無かったそうです。



(或いは、普段は履いていなかった。)



政府が子供の為に支給した金を、



パチンコに注ぎ込んですってしまう。





それも、母親と二人で。







そういう父親だからこそ、娘の自殺の悲報を聞いても、


まるで関心がないかのようにインタビューに答えられるのでしょう。




対してパチンコに関しては同罪である母親は、


彼女の良い話相手になっていたそうで、



今回の自殺もその母親の死が大きな動機となっていることは間違いがありません。



その他、2チャンネルを始めとして多くのサイトが彼女の死を取り上げています。



芸能界の闇の部分にまつわる噂も含まれ、

それはもう驚くべき奥の深さ。



でもね、わしは想像します。




生まれ育った家庭環境の苛酷さが、



彼女に生涯拭えない、




深い、


深い、



余人には想像も出来ない。




傷を付け、



彼女はその傷を舐めながら生きていたのではないか、と。






こういう話を聞くと、



また考えてしまいます。




人間は生物の失敗作、


種として落第なのだろうか、と。




絶滅すべき、



生物としてより優れた、



繁殖力、環境適応力、そして何よりも個体間の思いやりにより、


繁栄している種に征服してもらうべきなのか。



余りに悲惨な、若過ぎる彼女の死。



今は痛みから解放され、


天国母親と再会していることでしょう。




合掌。

このウラログへのコメント

  • ベソ 2011年05月16日 12:54

    > カスミさん
    貧乏タレントという形にそもそも無理があったんでしょうね。過去の切り売りというか、長持ちする筈がない。最初から使い捨てを前提とした売り方…本当に気の毒でした。居たたまれません。

  • ベソ 2011年05月16日 12:56

    > 空★さん
    無理に無理を重ねて必死に生きようとしてはったんやろうね。ほんまに言葉がないよ。ある意味今の日本の歪を象徴する存在やったのかもね。

  • ベソ 2011年05月16日 12:58

    > ★MAYU★さん
    仰る通り。そんな売り方が長持ちする筈ないのにね。アイドルなんて長持ちを考えて売るものやないのかも知れんけど、それにしても惨過ぎる。ほんまに芸能界は魑魅魍魎の世界やね。

  • ベソ 2011年05月16日 13:00

    > マカロンさん
    わしは芸能界疎いから、こういう生い立ちの人が多いのか知らんけど、それにしても余りに象徴的な事件やった気がする。後ろ暗く歪んだ世界。外からは華やかに見えるから余計始末が悪いよね

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