- 名前
- 黒猫♀
- 性別
- ♀
- 年齢
- 40歳
- 住所
- 埼玉
- 自己紹介
- 最近、本当の自分に気付いた 実は…プチSだった 誰かとしたから気付いたんじゃな...
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忘れられない男②
2010年12月24日 05:36
『君のものになるよ』
その言葉があれからずっと頭の中を渦巻いてる。
男の体や熱、肌の臭いが消えない。
男は父の会社で働いていた為、毎日会う。顔を合わせる度、思いにふける日々が続いた。
休みの日になると、ドライブに誘われ、なぜか拒否することもなく、二人きりの時間を重ねた。
あれから一度も体を重ねていない。それでも男は嬉しそうに私との時間を過ごしていた。
しかし、突然その時は訪れた…
仕事が忙しく、ろくに睡眠をとっていなかった男の顔色の悪さに、さすがに心配になり、ドライブの途中で車を停めさせた。
『少し休んだ方がいい…』
私の言葉に素直に従った男だったが、真冬の朝は寒く、まだ店も開いていない時間帯だった為、困った様子でしばらく動きをとめていた。
『付き合わせちゃうけど、構わないかい?』
男はそう言うと、ゆっくり車を発進させた。
『あなたがゆっくり休めるなら…』
私は、このあとどこへ向かうのか、見当はついていたが、拒否する理由が見つからなかった…
古びたビルの地下駐車場で車は停まった。ラブホテルにしては、やけに地味でひっそりとしていた。
受付でおばちゃんがニッコリ笑い『ごゆっくり』と鍵とコンドームを渡された。生々しい感じが少し気になったが、何だか古い旅館のような感じで、休むには調度いいのかもしれない…などとぼんやり思っていた。
部屋に着き、扉を閉めた瞬間、フワッと抱きしめられた…
『ありがとう』
男は、上着を脱ぐと、倒れ込む様にベッドに横になった。
相当疲れていたんだろう…
ソファーに座り、男の寝顔を眺めて、少し母親の様な気持ちになった…。
部屋は狭く、必要最低限の設備だけで、昭和の雰囲気を漂わせる感じ…何だか殺風景だけど、落ち着けた。
ぼ~と男を眺めていた私は、退屈と早朝から動いたせいか、眠気が襲ってきた…暖房で多少は温度管理されていたが、肌寒さも感じ、仕方なく私も布団に入ることにした。
男は相変わらず眠っていたが、布団に潜り込み、横で暖をとった。
眠気があるにも関わらず、なぜか眠りにつけず…
『ここで他の人たちはどんな風に過ごしたんだろう…』
なんてぼんやり考えていた。
時折、寝返りをうち私に触れる男に、違和感はなく、ずっと触れていたいとすら思えた。
どれくらい経っただろう…時計のない殺風景な部屋で、気づくと男は横にいなかった…
ザーッと水の流れる音が遠くにしている…
知らぬ間に私は眠っていたみたいで、男は風呂に入っていた。
少し驚かしてやろうと悪戯に風呂の扉を開けてみた…
男は、少し動揺してはいたが
『一緒に入る?』
と笑って言った。
逆に不意をつかれた私は
『…そうだね』
なんてとっさに答えてしまい、引っ込みがつかなくなってしまった。
『湯舟ぬるくなるから早くおいで』
と男が急かせたので、恥ずかしさも忘れて、慌てて服を脱いで浴室に入った。
部屋は狭いのに、風呂はゆとりがあった…
湯舟に浸かりながら、二人でたわいもない話をした。
途中、何だか照れ臭くなり、私は先に浴室を出た。
程よく温まった体に、部屋の温度が暑く感じ、何となく置いてあった浴衣に袖を通した。
男も浴衣を着て、部屋に戻ってきた。
部屋の自販機から飲み物を買い、ソファーで寛いでいた。
時間が知りたくて、テレビをつけると、いきなりAVが映り、慌ててチャンネルを変えた。
男はクスッと笑い
『こういうのは苦手?』
と聞いてきた。
私はソワソワしながら
『あまり見たことないから…』
と答え、ソフトドリンクを慌てて飲んでごまかした。
男はちゃかすように
『興味はあるんでしょ?』
と笑ってきいてきた。
『ないわけじゃないけど…不自然だと思う』
と私は、当たり障りない返事をするしかなかった。
男は、リモコンを取り上げAVにチャンネルをあわせた。
『興味あるなら観てみたらいいよ。こういう機会じゃないと観ないだろうしね』
と柔らかな表情で諭すように言った。
私は、オドオドしてしまい、何も言えなかった。
しばらく無言で、AV女優の喘ぎ声が部屋に響いていた…
ふと男を見ると、股間が少し反応してる様子だった。
『こういうの観て起つもんなんだね…』
少し意地悪な事を言ってみた。
『一応、男だからね…』
苦笑しながら、私の頭を撫でた。
私は、少し気の毒な感じがして、軽くよっ掛かってみた…
男は、そっと頭を撫で軽くキスをしてきた…
『どうしたい?』
また意地悪な質問をしてみた…
『触って欲しいかも…』
男の小さく掠れた…あの時の甘い声が体中に響いた…
体温が一気に上がる感覚がして、体が硬直してしまった…
男は私の手をとり、そっと抱き寄せた…
つづく。
このウラログへのコメント
うわっ(≧ε≦)ドキドキした…ヤバいね…エロスな世界だねあ…俺のが反応した
> 剛さん
不定期ですが、また続きをアップしますので、よろしくです
> 優さん
あまり文才はないですが反応ありは嬉しいですちなみに実話です
ぼちぼち続き書きますよ~100%実話で、自らの体験談ですよ
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