やや非エログ[消灯1分前]

あと60秒後には消えてしまうイルミネーション

華やかさと儚さが宿るイルミネーション

淡い夢を魅せてくれるイルミネーション



イルミネーション

僕には縁のない物の１つだ

隣同士笑い合うカップルとすれ違うたび

自分の分まで幸せになれよと

勝手に思いを巡らせる



だが

フラフラ歩くカップルを見ると

蹴飛ばしたくなるのは

ここだけの話だ



奥ゆかしさ

慎ましさ

少しは残して欲しいとこ






0時

灯りは消える

華やかさの欠片も無い程

辺りは静寂へと戻る

ほんのり暗い

いつもの夜






今頃

大半のカップルは

衣一枚程も包み隠さぬ姿で

盛り上がっとるところじゃろか



真っ暗闇

盲目の世界の中

２人きりの秘め事を

２人だけの時を通して

２人の気持ちを確かめ合う



最後にそんな事をしたのは

いつだったかな



いや

そもそも盲目になったことなんて無い

暗闇の中抱き合ったことなど無いのだな



共に夜を過ごす事など

考えたことも無かった



どんな気持ちなのだろうな

盲目になったまま

相手の温度を確かめ合うというのは

目を覚ました時に

抱いた相手が隣にいるというのは



それは幸せなのか

それは後悔なのか



今はまだ

闇の中を模索するばかりである









あ、今回はオチ無しっす(*´ー`)ノシ