- 名前
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- 裏は基本的に人間の裏面(心の問題や欲望)を メインテーマにしてます。 基本的には物思...
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奇祭への招待状 その4~生と性について
2010年10月07日 01:30
このシリーズ第4回目。今回で最終回にしたいと
思います。
人間と性は切っても切れない関係にあります。
なぜならば動物であるから。
精神的に幾ら高尚になろうとも、未来に自分の存在を
知ってくれる人がいなければ全く意味がありません。
しかし哲学や宗教学として「性」は比較的
除外される傾向にあります。
そうでもしないと「性」は確実に文学や表現に
入り込んでしまい、ナアナアな関係になってしまい、
真理を追究しなくなってしまうから。
よく美人局や援交、はたまた売春などで
立場ある人間が人生を棒に振るような事件を起す事が
ありますが、
言い換えてみればそれだけ
「生」と「性」は密接した関係にあるということ。
だれもが自分の子どもが欲しいとは思わないけど、
Hしたくない人間はいないと思います。
それは本能だから。
よほどの仙人か、酔狂な人間か、
精神的に疲れている人間か、
肉体的に仕方ない状態に追いやられている人間
ぐらいしかその誘惑を断ち切ることが
出来ないでしょう。
断ち切った人間はそれだけ本能を抑えられる
才能を持っているとは思いますが、
動物としてはどうか、と思います。
人は結局のところオブラートには包みますが、
異性の事が大好き。
だから自分の好みの人~
性格的にウマが合う人、
肉体的にウマが合う人、
自分を支えてくれたり、
支えてもらえたりする人
そんな誰かを探さずにはいられないのです。
つまりこれは生きるための真理。
男女の関係=宗教になることも可能なわけですね。
という訳で「密教」です。
密教とは「秘密の宗教」という意味。
人の心をどうにかするマニュアルです。
魔物を呼び寄せたり、人を呪い殺す方法まで
教えてくれます。
その中に愛を育てる方法というのがあるんですね。
つまり男女の夜の秘め事=性交渉の方法や
男女が愛し合うまでの物語を
説教話として説くのです。
それだけ男女の仲と言うのは
難しいという事なのでしょう。
なお密教のルーツを探るとシヴァ神に行き当たります。
シヴァ神はヒンドゥー教の中でも高位の存在。
破壊神といわれる事もあります。
一方で創造の神でもあるのです。
つまり「性」をも司ります。
チベットの方ではシヴァ神と別の神様が
交わっているご神体や絵画がよく飾られていて、
日本にも古くから伝来しています。
七福神の大黒天をご存知でしょうか。
実は彼はシヴァ神を日本の神様に仕立て上げたものなのです。
よく温泉街で「秘宝館」なるものを
目にする事があると思いますが、
あれも実は密教と関連したもの。
その中によく体位図みたいな形で
エロい文献が献上されてます。
このようにして昔から日本にもなじみがあるのが
「密教」。
その他にも日本には古来から性器を
敬う習慣もあります。
それが前回ちょっとだけ出てきた「道祖神」信仰。
かなまら祭がその最たるものもです。
簡単に言えば男性器、女性器を人が生まれる
存在そのものとして敬うのです。
原初の祭、ともいう事が出来そうです。
まとめましょう。
「奇祭」とは実は昔からある人間の本質を突いた
「祭」なのです。
新嘗祭や豊作を祈る祭と同様に、
人が誕生する事を祈る祭。
元は祈り。
こうなりたい、ああなりたいという人々の願い。
宗教も、人間哲学も、心理学も、医学も
願いを叶えるためのマニュアル。
だから「奇祭」をぜひ見ていただきたい。
祇園祭やドンタク、よさこいなどとは違い
洗練されてはいません。
だけどもそれは本来の人間の叫び。
ぜひとも自分の心の奥底にある感情を感じ取って
ください。
それが好奇心に変わるか、侮蔑するのか、
共感になるかは分かりませんけれども。
全てはあなた次第ですから。
という訳で「奇祭への招待状」
たしかにお渡ししました。
何処かのお祭会場でお会いできたら嬉しいですね。
(了)
このウラログへのコメント
> 美空†さん
例の祭だね。あれは港祭の一種なのかな?
久しぶりに婆ちゃんところいってみよっかな、と思う
仕事5連荘中の私…。久々の好天が妬ましい!!
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