- 名前
- みづき
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- 年齢
- 47歳
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- 東京
- 自己紹介
- 夫とのセックスレスに悩む主婦です。軽いお相手からでもよろしくお願いします。 映画ブロ...
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また四月がきたよ
2010年04月21日 16:53
故郷仙台ではやっと桜の季節を迎えたようです。
「さくら」と名づいた曲はたくさんあれど、80年代のマイナーバンド、PASSENGERSの「さくら」の歌詞の美しさにかなうものはいまだ知りません。
♪うつりゆく季節に 惹かれるように
キミはまた美しく色づいてゆく
いたわりの白い手に 答えられない
ぼくはまたあおむけで ひとひらのさくらに焦がれるだけ
https://www.youtube.com/watch?v=sxlsiVLeo5E
仙台は4月のど真ん中を桜とともに過ごします。
3月は別れの季節で4月は始まりの季節と言うけれど、私には4月は別れの思い出の季節です。
思えば中学1年から片想いをしていた男性がいました。
十年以上・・・。
シャイすぎる当時の私は彼に何も言う事が出来なかったのです。
2人きりになる時間も、一緒にデートみたいなことをしたことだってあったのに・・・。
彼のうちと私の実家はとても近くにあります。
歩いて5分くらい。
学生時代、深夜になってとても好きで胸が苦しくて部屋を抜け出して彼の部屋の明かりを眺めた事もあります。
ちなみに女子中学生の淡い行動ですし、まだ「ストーカー」って言葉はありませんでしたので、ご容赦w
社会人になって彼は仙台から離れた場所へ就職してしまいました。
何年も何年もたって、同窓会をすることになりました。
私の学校はあまり(てか、全然)同窓会なんかやらないので、貴重です。
委員長をしていた私は同窓会の世話役のひとりになり、彼の連絡先をゲットしたのです。
いてもたってもいられずに、勇気を振り絞って電話をしました。
彼は苦しいほど愛しい変わらない声で、昨日会った友人みたいに当時と同じテンションで話をしてくれました。
同窓会に出られないという彼。残念がってると、休みに仙台に帰る時に会おうかという話になりました。
ためらうことなく二つ返事で再会が決まりました。
その時すでに私は結婚していたのですけど・・・。
少しだけ大人びた彼とお酒を飲みました。
時間を埋める話をたくさんたくさんしました。
直感で「結婚すべきではなかった人だったんだな、道をたがえて正解だったんだ」と感じました。
でも。
それでも。
そういうシステムを越えて、私は本当にずーっとずーっと大好きだったんだ、いや、まだ好きなんだ・・・と実感してしまいました。
たくさんお酒を飲んで・・・いつもは酔ったりなんか絶対にしないのに。人生で初めて酔いました。
いえ、ウソです。酔ったフリをしました。
「キレイになった」と言ってくれた彼に「帰りたくない」とわがままを言いました。
中学生の私はずっとずっと「最初の人は彼しか考えられない」と思っていました。
元々主人とつきあったのは彼を忘れるため。
今はセックスレスだけどw主人と初めて致したときは嬉しさよりも、彼への操をたてられなかったこととか、気持ちの上での本当の決裂のような気がして、帰ってから家でちょっと泣いた想い出があります。
でも、あれほど焦がれた彼がここにいる。
このときほど私はセックスというものを欲した事はありません。
キスでどろどろに溶かして欲しかった。
彼の指が体をなぞるたびに内側に電流が走って、愛液が堰を切って溢れ出してしまうほど湧き上がり、自分の全身全霊をかけて彼自身をしゃぶりつくす。長く長く長く・・・。
ほとばしる精液をすべて最後の一滴までこの身に取り込み、尽きない性欲と愛情とで一気に貫いて欲しかった。
ゆっくりでいい。長く一つになって彼の熱が私の中に伝わって、私の思いもその喜びすぎてびしょびしょの「部分」から、生涯忘れられないほどの記憶になって欲しかった。
それだけ、私は頭に描くほどに彼を欲していたのに。
「好きだったんだよ」というのが精一杯でした。
「あなたが欲しいんだよ」と言えばよかった。
彼はそれ以上に理性的で大人だった。
「ああ」といって、ただ、両の腕で強く抱きしめてくれただけだったんです。
4月の私の思い出は残酷です。
そんな別れ方したから。まだ心のそこでは彼が小さな種火としてくすぶっています。
♪うつりゆく季節に 取り残された
僕はただあおむけで ひとひらのさくらに焦がれるだけ
このウラログへのコメント
> 匐淬渊(キラー)さん
えええーー!!まさかご存知の方がいるなんて!私もかなりやりました。バンドで。マイナーすぎる「気が遠くなるまで抱きしめて」のcw「空は泣き出した」までやりましたww
> ターリーさん
彼だけは充実してようと落ちてようと思い出す存在ですね。人生にずっとつきまとう人なんでしょうね。心の中で。
どこか素敵な小説を読んでる気分になりました^^
> nekoyanさん
まぁ、その方それぞれの理性なんでしょうし・・・^^;
> よしかつ☆さん
ありがとうございます。ノンフィクションでお届けしております。
彼にすればそれが思いやり…でも貴女には残酷過ぎたね。どういう事情か知らぬが、叶えて欲しかったね…
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