えかきもの　２

昨日の話の続きです｡
その刺青のあまりの美しさに、
私はそのキャンバスになってる人物よりも
描かれているものたちに夢中になってしまったようです｡
会うたび、撫でたり唇を這わせたりを繰り返していました｡
背中に大きく描かれている人物には
話しかけたりして・・・会うたびにいとおしさが増していきます｡
それに身体中どこもかしこも
何かが描かれているので飽きるということがないのです｡
動物であったり植物や魚、
どれもが鮮やかな発色で
日本の刺青の奥深さを感じます｡
その人は４０代後半だったのですが
もっちりしっとりとした肌をしていて
それがますます美しさに磨きをかけるようでした｡
肌質によっては年齢とともに発色が悪くなる
という話も聞きますから｡
今でもまだキレイなままなのかなというのは気になる所です｡

性交してる時
ホテルの鏡に映し出される自分の姿には、なんともいえない感じを覚えました｡
刺青の入った男に上から乗られて
快感に顔をゆがめてる自分の心地よい屈辱感｡
たまりません｡
私はちょっとだけＭっ気があるのです｡
その頃からかもしれません｡

旦那の借金のかたにやくざに売られた私｡
さんざおどされて身体で払っていけ、
と毎日毎日ヤクザの相手をさせられる私｡
色んな相手にまわされる私｡
はじめは嫌だったもののだんだんと夢中になっていく私｡
そんな想像の世界で遊んでいました｡

お付き合いの最後は喧嘩別れになってしまった人なのですけれど、
今でも思い出します｡
あの背中どうしてるかなぁ｡