- 名前
- 将太朗
- 性別
- ♂
- 年齢
- 47歳
- 住所
- 新潟
- 自己紹介
- 裏は基本的に人間の裏面(心の問題や欲望)を メインテーマにしてます。 基本的には物思...
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心に余裕があるから想うのかな?
2009年10月17日 02:02
上の言葉は某FMのDJさんが
ぼそっと言っていた言葉。
上手い事おっしゃいます。
心には常にゆとりを持ち続けていたいものですね。
そうじゃないと何も見つけられない。
そんな気がします。
さてDVD話の続き。
前回は「~戦国大合戦」の方でしたが、
今回は「オトナ帝国の逆襲」を
クローズアップ。
今回は内容をずいぶん書き込んであるので、
映画に興味がある方は
見ないほうがいいかも知れません。
あらかじめお詫びしておきます。
ではスタートします。
あらすじはこちら
↓
しんちゃん達の住む春日部市に
20世紀博というテーマパークが出来た。
大阪万博をテーマにしており、
追体験が出来る仕組み。
大人達は子ども達を差し置いて
熱狂し、
ついには現実の世界までも
古き良き時代を追求する人が現れるように
なる。
しかし、それはオトナ帝国の野望の
一端だったのだった…。
この作品、私にはかなり響いた作品です。
簡単に言えば「ALWAYS」を始めとした
懐古風潮の映画に対する反論なのですが、
それだけで終わらなかったのが、
この作品のすごいところ。
特に物語の後半部分。
子どもにまで戻ってしまったヒロシが
しんちゃんによって記憶が戻されるシーン。
ヒロシの
過去から現在に至るストーリーが
とても感動します。
涙なくしてみることが出来ません。
ヒロシが目を覚ますと大きな背中が見えます。
とうちゃんと魚釣りの途中での出来事。
父親の後姿は安心の象徴。
場面はすぐに転換します。
学生時代の登校風景…。
初めてのGFとの登校…。
すぐにフラれて1人で登校…。
上京…。
会社での忙しい日々…。
時には怒られ、同僚と慰めあいます。
みさえとの出会い…。
しんちゃん誕生…。
マイホームを買った日…。
まだまだ忙しい日々…。
しんちゃんたちとの団欒風景…。
彼には大切なものが出来ていました。
そしてヒロシは魚釣りに出かけます。
彼の人生の証人とも言える家族と共に…。
ヒロシの後ろにはしんのすけ。
彼はしんちゃん達に安心を与えられる存在に
なっていたのでした…。
でも彼はなつかしさの匂いに負けて
しんちゃんを一度放置してしまっています。
しんちゃん
「とうちゃん、おらが分かる?」
ヒロシ、しんちゃんを号泣しつつ、抱きかかえる…。
「…ああ」
このシーンを見るだけでも
十分お釣りがきます。
BGMも最高なんですよ。
ヒロシの泣き崩れている姿、共感できるなぁ…。
東京タワーが出来た時代…。
大阪万博があった時代…。
バブルの時代…。
バブル崩壊後のあわただしい時代…。
そして現在…。
映画ではこういいます。
あの頃は人々が生き生きしていた…。
人々が未来に向かって前向きだった、と。
はたしてそんなに未来が明るかったのでしょうか?
人は未来に向けて輝いていたのでしょうか?
それなりに苦労はあったはずです。
つらい現実にめげた人間も相当いたはず。
逆に立ち止まることが許されない時代だったような気がします。
現在だってそうですよね。
報われなかったり、苦労はあるだろうけど、
楽しい事も必ずあるのです…。
言い換えます。
人はいつの時代でも輝いていられる。
自分の心さえ前向きでいられるのならば…。
古き良き時代。
実は幻想なんです。
のはら一家がラストシーンで
ラスボスと対決するため、
タワーを登り続ける場面。
彼らの家族愛はともかく、
大人になりたい、というしんちゃんの希望。
何かを思い出します。
ここで補足。
この作品は過去、現在、未来の抽象的な人物が
登場します。
ラスボスは過去。21世紀を否定し、過去にすがる。
しんちゃんは未来。将来性ある21世紀の申し子。
そしてヒロシ達、大人。
実は彼らが本当の主人公です。
過去の思い出に心揺り動かされ、
一旦はしんちゃん達を見捨てます。
でも未来を捨て切れなかった…。
それは今まで歩んできた道があるから。
家族と共に自分も成長してきた。
大切なものを作り上げてきた。
そしてその大事なものをしんちゃんに託そうとしている。
まさに現在の担い手。
ヒロシが号泣したのにはとても深い意味があるんです。
結局その思いがしんちゃんをラスボスのところまで
走らせ、
最終的に過去に戻ることの過ちを
ラスボスに教えることになったのです。
私は少なくとも現代の担い手。
時には過去を振り返るのもいいでしょう。
でも振り向いてばかりでは駄目なんですよね。
結論
「オトナ帝国の逆襲」とは
私達の心の中の話であり、誰にでもありえる話なのです。
しんちゃんは未来が欲しいといった。
その通りでしょう。
私達もそう。未来が欲しい。
現実に打ちひしがれても、
前を向いて歩こう。
未来はそんな人にこそ輝くと思います。
とてもいい映画でした。
たしかに子どもだけじゃ勿体ない話ですよね。
自分も希望を失わずに、
ヒロシのような人生を過ごせるよう
頑張りたいと思います。
未来を託すっていいですよね。
「家族」はそんな象徴なのかも知れません。
さて2回に渡って映画の感想をかき込んでみましたが
いかがだったでしょうか?
少なくとも私は見てよかったな、と
素直に思える作品だったと
思えます。
残念ながら原作は今後新作が生まれないので、
しんのすけやひまわり、そして野原一家の未来が
紡がれることはありません。
それだけが残念でなりません。
ただ、メッセージは確かに受け取りました。
次代に托せるよう頑張ります。
そして心からご冥福をお祈り申し上げます。
いい映画を見ると前向きになれますね。
後は自分の力にどうやってするかですが…。
最後まで反省しきりです。
では、また。
いい週末をお過ごしくださいね。
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