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子どもだけでは勿体ない!

2009年10月14日 15:07

趣味の話です。

ようやくクレヨンしんちゃんの映画を
レンタルできました。

今回見たのは

「嵐を呼ぶ アッパレ! 戦国大合戦



「嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲」

この2つの作品は当時の映画賞を総なめに
した作品で、感動作です。
子どもだけに見せるのは勿体ない、と
言われていたので、ぜひとも見ようと、
考えていたのですが、なかなか機会がなく、
見ることが出来ませんでした。

臼井さんの追悼の意味も込めて
感想を書いてみたいと思います。

長くなりそうなので、「戦国大合戦」を
今回はピックアップ



ある日お姫様の夢を見たしんのすけ
何処となく寂しげな表情に心躍ります。

翌朝、家族全員がその夢を見たらしいことが
判明。盛り上がる家族。

そんな折、シロが庭を掘り返す事件が発生。
しんのすけが手伝うと、中から箱が…。
中身はしんのすけが家族にあてた手紙だった。
しんのすけは目を閉じて思います。

もう一度お姫様に会いたい!

彼が目を開けると、
目の前には見知らぬ光景が広がっていました。
そう、彼は天正2年の時代へタイムリープして
しまっていたのです。



この作品、平和な世の中に暮らすしんちゃんと
戦国時代の戦に明け暮れた世代の対比から
なっています。

典型的タイムリープ作品なのですが、
そこに悲哀話とジェベナイル話(思春期小説
を組み合わせて
壮大な物語が完成しました。

私が特に感じたのは常に隣り合わせにある

「死」という存在。

その上、自由恋愛が出来ない、という
定め。

現代でも確かに恋愛にはいくつもの
ハードルがありますが、最終的には
お互い好きである、という条件の下では
何でも出来るはず。

しんちゃんはそこを巧みについてきます。
それが彼のすごいところ。

「何で好きな者どうし好きと言えないんだ」

時代が違う、と言って
彼らは自分たちの希望を諦めました。

でも未来の人間も過去の人間も願いは
一つ。
平和な世の中であって欲しい…。

でも戦国に生きる彼らには夢でしかないのです。
当然恋愛も…。

現代ではしごく当たり前になっている話は
過去では通用しない。
その無常観が作品にスパイス
与えています。

しんちゃんは平和の象徴。
好きなものを食べられ、好きなことが出来、
家族の愛情に支えられ、
喧嘩をしながらも、今という時代を
生きることが出来る。

戦国の世に生まれた人間にとってまさに
理想的な世界。

しんちゃんも彼らの生き方
肌で感じとり、最後の合戦では
大活躍をします。

残念ながら、戦国のカップルは想いを
遂げる事は出来ませんでしたが、
彼らの心は繋がっていた。
…しんちゃんだけが知っています。

ラストシーンでしんちゃんが
空を見上げて刀を向けるシーンは
彼の成長を示す意味で
とても印象的なシーンでした。

未来に向けてのメッセージとして
私は捉えています。



次回は残りのDVD感想を書いてみたいと
思います。

では、また。

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