坂井ちゃんの暴走2

なんとなくテレビを見ながら
寄り添っていたら
なんとなくキスしたくなってする
胸を触る
いい反応が返ってきたら次へ
そうやって彼女の反応で
どこまでするか決まる
まあ　たいがい最後までになるのだけど

煮詰まってくると

とても感度があがってくる

火のついたゆうこは

とことんわたしを愉しませてくれる

わたしも悦んでもらおうと

出来るかぎりの努力はする



一回終り

ゆうこが口でわたしのを可愛がってると

ドアがノックされる

「はい？」

「あのお邪魔していいですか？」

「いいよ」

坂井ちゃんが入ってくる

この場に坂井ちゃんが乱入することに

最初は戸惑っていたゆうこも

最近は慣れたようで動じなくなった

ただ　やっぱり見られてるという意識はあるらしく

本人は気づいてるかどうかは不明だが

身体の感度が一段上がる

坂井ちゃんの手がゆうこのお尻に触れる

「はふっ」

そして舌がゆうこのを舐めあげる

「あふっ　いやいや　だめ」

腰がビクンと跳ね上がる

「ゆうこさん　いっちゃった」

満足そうな坂井ちゃん

最近　なんとなく思う

ゆうこは　この展開

あまり嬉しくはないんじゃないかと

最近感じる

坂井ちゃんが嫌なわけではない

気持ちがよくないわけでもなく

むしろ気持ちはいいんだろう

その気持ちよさに逆らえない自分

それを認める自分と認めたくない自分

まあ　普通な感覚ならそうなのだろう

そろそろ考えないといけない気がする

こういう状況から壊れていく女を

何度も見てるわけだし

そういえばゆうこと会う前に

出会ったデジの人も壊れてったな

積極的に募集をかけたり

オモテチャットでいきなりウラ言葉を連発したり

3Pしたいか？とか言い出したりと

何かがその人の中で麻痺していく感じ

何かを考えないといけない時期か

予想より早く分岐が来たなと

考えていたら　不意にゆうこの手に力が入った

目を丸くしてゆうこがわたしを見てる

気持ちいい時に見せる表情

ただ　それに混ざる戸惑いの表情

何が起こったか

答えはすぐにわかった

坂井ちゃんがゆうこの腰をつかんでいる

そして腰を前後に動かしている

先日　坂井ちゃんが購入したペニバン

それを装着してゆうこの中に

「だめ　いやいや　いくいくっ」

そう快楽にのぼりつめながら

ゆうこの戸惑いは大きくなってる気がした



「ゆうこさん　気持ちよかったですか？」

そう聞く坂井ちゃんに

「うん　何度もいっちゃったよ」

そう答えるゆうこ

それは嘘じゃないのだろう

坂井ちゃんが部屋を出ていった後

ゆうこが言った言葉

「なんかね」

「ふむ」

「ごめんなさいって思った」

「なるほど」



基本は健気な女

一緒に住む前

ゆうこには彼氏みたいな男がいた

離れていて寂しいとき

もしものことがあっても

わたしはそばに居れないから

その男としてもいいよと言った

平気なわけではないが

そばに居れない者が文句は言えない

文句いうならそばに居ればいい

居れないなら文句は言うな

それは　わたしの思考の根底

文句言うなら自分でやれ

やれないで任せるなら結果に文句は言うな

その男としても文句は言わない

でも結局はしなかった

まあ　生理と重なったのもあるのだろうが

結果的にはしなかった



簡単に説明すれば

ペニバンといえ


わたし以外のモノの侵入を許して

さらにわたしのもの以外で達した

バイブは使ったことはあるが

それはわたしの手によるもの

今回は女の坂井ちゃんであるが

他の者のモノ　この場合　物が正しいが

それでいっちゃったことが

ゆうこ視点では　他の男のモノを受け入れたに等しい

そういうことなのだろう


どこかで坂井ちゃんに歯止めをかけないといけない

その考えが生まれた時だった


坂井ちゃんを追い出すとか

一切　えっちに関与させないとか

手っ取り早い手というか

これが正しい解決策ではあるが

色々とそう出来ない事情もある


まあ　わたし的には自分の蒔いた種だし

ゆうこの場合

見ず知らずの東京で

嫌な想いはさせたくない的な要素もあったろうが

坂井ちゃんの好き勝手にさせてたわけだし

それでもなんか考えないといけないようだ

寝相が悪くても

お顔がおサルでも

今のわたしの世界の中心は

ゆうこなのだから