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2009年07月07日 22:50


- 腕に抱かれた最中 首に手が掛かった。

周りが自分に対して否定的な言葉を吐くのに対し、自分自身も自分を否定しながら生きてきた。

- その手に力が入った。

憎しみや殺意を抱いた自分を私は好きになれなかった。受け入れることが出来なかった。
それでも・・・

- 何故か 苦しい・・・より、嬉しくって・・・

その時はそれが当たり前の感情だと教えてもらえた気がして
救われたように思えて・・・

場違いにも 心から笑ってしまった。



白く 少しだけ霞んだ世界は何だか綺麗で
素直に出せた自分の想いが心地よくて・・・苦しいと思うよりもっと

このまま時間を止めて欲しいと願ってしまった。

この時を 瞬間を・・・どれほど望んだか・・・

本当に周りから見れば可笑しいだろうに・・・
それでもこの時 私は産まれて始めて満足いくほどの幸せを感じた様な気がした。


帰路に着けば指先ほどのぬくもりすら名残惜しい。
そんな自分が弱々しく思えて、業と毒づいてみせる。

無意識にか 意識的にか・・・どちらにしても心の影の部分をじっ・・・と見つめられているような感覚。
その部分に退くワケでも何でもなく、寧ろ関心でもあるかのように見入られてるような・・・

そんな影の部分で共感しているような・・・何か
その今までに無い安堵感が心地よくて・・・

今まで自分が負い目に思っていたものを許されているようなそんな気持ちになる。



- それは最初 母親に抱いた夢だった。

軽くとはいえ首を絞められた時、それで満足してもらえるなら・・・と私は気持ちの上で拒む気などさらさら無くて、
寧ろ幼くして望んでいた夢でもあった。

小さな頃から自分の命に対し、あまり大切とも思ってなかった私は
命より自分の中に存在意義や理由が欲しかっただけで、

自分が死んで 母の苦労が軽減されるならそれはそれで構わなかった。

子供ながらに一番愛したその人に自己否定が当たり前になるほど嫌われてからずっと


「愛する人に殺めて欲しい」と願ってた。

もう一つは自分が精神的に壊れてしまった時、
本気で殺す位の気持ちで抑えれる力がある。というのを何処かで感じていたかった。

私は 人を 壊すから。

自分はもっと酷く壊してやれる・・・という人が自分の傍に必要だった。


未だこの気持ちに自信がない。
安易な返事をして傷つけたり 失敗したくはない・・・とずっと一言返せないでいる。

でも このまま必要な存在・・・にお互いがなっていけば焦らずとも答えが見つかるような・・・そんな気がする。


「来週はちょっと無理かも・・・」

そう言われた矢先忘れ物がてら勝手にお邪魔しようかな・・・と考えてる。
やっぱり僅かな時間でも一緒にいたい。

依存か 甘えか・・・別の感情であれば 嬉しいのだけど・・・




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