葛藤と淫夢

眼鏡無しではぼやける視界が白く　霞む。
その場所に立ちこめる湯気で　なま暖かい霧に呑まれたように・・・

「すぐに濡れるから・・・結構すんなり入ったね。
初めは嫌がってたけど///」

水音は二つ。
時折流すシャワーと滴る水滴の音と、もう一つは質の違う粘着質の・・・

ーくちゅっ・・・

下腹部にはゴロゴロとした物の入った異物感。それが二カ所。
前と後ろの薄い肉壁ごしに擦れ合う感覚。

「ぅあ・・・////；やぁ・・・////」
汚い。と言えば屁理屈でにこやかに返され、胎内に忍ばせた異物を指先で弄る。

「じゃあ、こっちの処女は俺が貰うね。生憎前の方は他の男にとられたけど。
前濡らしながら後ろもヒクついてたし・・・絶対こっちも感じるハズだから・・・潮も吹けたし、

俺の言うこと外れてなかったろ？

絶対Ｍの素質あるよ・・・////;」

まず慣らさないとな。なんて暢気に言われながら、胎内で蠢くビー玉の刺激に喘ぐ。
まさかこんな事されるとは思わなかった。
ーー
コンビニで何故か電池やビー玉と理解不能なそれこそ不要に思える買い物をその人はしていて、
「それ・・・必要？」
なんて訝しげに訊いた時はそれから思い当たるものなどなかったから・・・

「うん？面白いことに使うんだよ。きっと楽しいから。」

ー　ラブホ近くのコンビニでの調達が何の意味を成すのかやっと頭で結びついたのは
浴室に連れ込まれて全身をローションに塗りたくられて暫くしてからだった。

「ねぇ////これ////出してよぅ・・・；」
「自分で出してごらん。俺見てるから。ほら　力んで・・・///」
どう喘いでも縋っても・・・ただ楽しんで見てるだけで、恥ずかしくても言われるがままにするしかなかった。

「手は使っちゃダメだよ？」
「Σふ・・・ぁっ//////；やぁ・・・あっ！！/////；」

息を切らして一つ一つ押し出すように・・・
お腹が内側から圧迫されてるような感じと排泄感が羞恥心を煽る。　辛い・・・

「Σうっ・・・ああっ/////；」

それでもやっと一つまた一つと前に入れられたビー玉が出て、
無機質な音がコトンと響いた。

「すごい・・・排卵みたい///・・・じゃあ　今度は本物のでやってみようか。」

やっと出し切った前の穴に今度は玉子を入れられた。
暫く後に別の光沢を放ち出てきた玉子を軽く洗うと、舌でペロリと舐めて

「いやらしいね・・・すごく・・・///」
そう一言いって少しずつ後ろに入れたビー玉を一つ一つ確認するように抜き出していく。

最後に・・・

「２～３個一気に引き抜くからね・・・/////」

「Σうああああぁぁっ・・・！！///////；」
今までに自身でも自覚が無かった場所が物足りなさそうにヒクついたのが自分でも解った。

ー　成人してからも感じる。とかイク・・・というのは全く無縁だった。
寧ろ初体験が最悪で、それ以降もどこか嫌悪していた部分があって、
快楽とかそういう官能めいたものは一切無縁に思えて

殆ど諦めていた。

それが今ではその人によって自覚せざるをえなくなったし
認めたくなくても認めざるをえない程いやらしく変わってしまったと思う。
恋愛とか異性関係に関わらず、酷く疼いてならない日が今では日常的で、ふとした瞬間　その疼きに身体が反応してしまう。

知ってしまうと怖いもので、別の捌け口として没頭出来る物がなければ
一日終わらない内に下着を取り替えなければならない位で・・・

後々困らないとなれば布団すらビシャビシャになってしまう。
身体が眠気を訴え火照ってる時ほどそれは多くて、息苦しさにも似た感じに耐えれない。
道行く異性にいきなり誘いかけそうな・・・そんな部分が今は怖い。

それでも危険だと解っているから惹かれてしまうのか
もっと欲しい　もっと知りたい・・・
その感覚を刻みつけて自身に植え付けようとしないばかりの欲求に気が狂いそうだ。

心も身体も頭も
「・・・・・・っ///；」
自分の中で一致しない。拒む自分と　欲しがる自分で・・・

「・・・Σくっっ；・・・はっ・・・；（息苦しい・・・；」


夢に微睡むような・・・そんな感覚の中で

ー「キモチイイよ・・・///すごく・・・/////もっと・・・

いやらしくなって・・・////」

淫らではしたない自分の姿が記憶を掠めて・・・
（ひああああっ・・・////もっとぉ・・・/////；ああっん・・・////）ー