- 名前
- みづき
- 性別
- ♀
- 年齢
- 47歳
- 住所
- 東京
- 自己紹介
- 夫とのセックスレスに悩む主婦です。軽いお相手からでもよろしくお願いします。 映画ブロ...
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何やってんだろう
2009年05月28日 22:33
今日もあと2時間くらいしかないので、こんなこと書くのもアレだなと思ったのですが・・・。
まぁ、スルーでも結構ですんで。
叔母が入院しています。
12年前に肝細胞がんにおかされたのですが、生存率8%を生き抜き、退院してから10年目のお祝いもしました。
それから2年後の発症。
きっかけは腰痛。
起きるのもままならなくなり、整形外科方面で入院したものの、その手の検査では何もわからず県のがんセンターへまわされて、肺に腫瘍が見つかったのです。
高齢であること。
体力が持たないであろうこと。
腎臓も患っているため、麻酔することが出来ないこと。
この三点から手術も出来ず、いわゆる「打つ手なし」の状態で闘病をしています。
叔母は私の母代わりのような人で、働く母のかわりに家事のほぼ全般を教え込まれました。
料理の師匠です。
自分に息子と娘はいるけれど、私のことも娘のようにかわいがってくれました。
たまに手足となって用事をおおせつかったりすることもあったし。
なんで、実は1日とかそういう短いスパンで実家に帰ってたりもしています。
今日もそんな感じで仙台ー東京をひとっ飛び。
あんなに精力的で元気だった叔母が、行く度に声も出にくくなって、マボロシでも見てるようなことを口走ってる姿を見るのは本当に辛いもの。
今日病室に行ってみると、前回にはなかった点滴の「機械」がおいてありました。
なんだろうと見てみると抗がん剤であろう点滴のパックと見慣れぬ太い注射器が・・・。
モルヒネでした。
モルヒネとはいえ、ここでは「薬」です。
名前がついてました。
「ヒカリ」
切ない名前です。
なんでそんな名前なんだと思いました。
モルヒネ打たなきゃならないほどの患者さんに、実際ほとんど光などないでしょう。
なんて皮肉な名前。
反動的に廊下に出ました。涙が出そうだったから。
患者の前で涙はご法度です。
どんなことでも涙はご法度です。
叔母の人生はそれなりに楽しいものだったと思います。
従兄妹たちの「立派さ」は私でも十分わかるし、最初のがんにおかされるまでは腎臓で苦しんだこともあったけど、概ね健康でやりたいこともやれた。
カタブツの叔父に尽くして、喧嘩しながらそれでも楽しそうでした。
性善説者ではないけれど、世の中に「絶対悪」というものはないのかなと思うんです。
あるとしたら、それは病魔。
がんセンターというだけあって、患者さんはみなさん同じ苦しみを持っていたり、不安を抱えてる人ばかり。
どんな健康法をしていたって、どんなに気をつけていたって、がんは現在の時点で「絶対に自分だけはかからない」とは言えない病気です。
つまり患者さんの姿は「明日はわが身」の姿。
見えない将来での自分の姿かも知れません。
こうなった時、自分の人生振り返って自分に恥ずかしいことばかり思い出すのは辛いことだなと思いました。
現時点だって「何やってんだ、私」と思うこともしばしばです。
あの姿になってまで「何やってきたんだ、私」と言いたくないと痛烈に感じています。
こういった経験をしてからデジにきて、トップを見渡す。
ログタイトルが目に入る。
表現は自由。思考も思想も何考えようと自由です。
でも、思う。
「大丈夫?」と。
自分のログタイトルも見る。
「私、大丈夫??」と。
甚だ疑問。
まだまだ人間未熟で「何やってんだ」が続くけど、自分自身に誠実に。
目が曇らないように。
最後そういう生き方出来たなと思いながら幕を引けたらと思います。
今、そういう勉強を最後に叔母からさせてもらってます。
ここまで読んでくださった、フレンドさん、通りすがりの方に感謝を。
このウラログへのコメント
大切な話をきかせてくれて
ありがとう。
辛いだろうが・・・頑張れ!
今まで見えなかった気づかなかった先輩方の偉大さや生き様が見えてくる…年をかさねるということですね
叔母さんから勉強させてもらってるって言い方が素晴らしいですね
中々いえませんよ!!
みづきさんの一部を作ったような叔母様なのだから、心痛察します。
「自身に誠実」に、そして素直に。
人生は死に際に全てが凝縮されると言う人がいます。素晴らしい叔母様の人生、最後まで看取ってあげて下さい
みなさん、長くて暗くなりそうな話題のログにコメントありがとうございます。
> ひげひげさん
たまには命を振り返ることって大事だと思います。普段忘れていても、床に臥した叔母がが顔知らぬ誰かの心にも残れたら幸せです。
> 雅さん
そうですね。今は気を張って頑張るしかありません^^
> metaruさん
家族としては施しようがなくても、それを考えることはまだ出来ないんですよ。奇跡が起きないかと願うばかりです。この気持ちは当事者しかわからないと思いますが・・。
> comcomkkさん
本当に病気に倒れた人間は全身全力で人生を語ってきます。多分高齢だから若いからというのではないのでしょうが、やはり貫禄は違うと思いますね。
> たんちゃんさん
いえ。当事者になったらきっとお分かりになると思います。そして誰にでもイイからその人の生き様というものを語りたくなると思います。
> 匐淬渊さん
大切なこと色々あるけど、自分にウソをつかないというのは根幹だと思います。
> 欅さん
ありがとうございます。自分の芯にそれを言い聞かせています。
> ティファニー64さん
そうですね。凝縮されますよ。患者は悔いのない人生をと頑張って床に臥していても「生きる」のでしょうが、介護するこちらも同じことです。出来る限りのことはしてあげたいですね。
最近は生きた教科書的な人との出会いってないと思います。
日々に追われないよう、自分のペースで。
親父も癌でした。もう30年も昔の話ですが・・・
自分も数年前母親を癌で亡くしてます。 また、先々週父親が逝きましたので気持ち判ります。出来る事やって
> レイさん
幕引きの時に満足して終わりたい感じかな。
> よしおじさん
人生を顔や背中や行動や言葉で見せられる人、少ないですよね。自分のペース、作りたいけどなかなか難しいもんです。
> すみんちゅさん
そうでしたか。悲しい思い出を掘り起こしてしまっていたらすみません。自分のエゴでそういう他の方の思いを引き出してしまうこともあると思いました。反省します・・。
> ゆうき2さん
お身内の方を同じ病で亡くしてる方、たくさんいますね。悲しいことを思い出させたりしてはいないでしょうか?励まし、ありがとうございました。感謝です。
どうか気にしないで下さい。当時はまだ子供でしたので ある意味みづきさんよりそのショックは小さいので。
> リュウさん
腰・背中の頓痛は危険信号みたいですね。早期発見だったのでしょうか?簡単なものだとよいのですが・・・。
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