- 名前
- ベソ
- 性別
- ♂
- 年齢
- 64歳
- 住所
- 海外
- 自己紹介
- 我ハ墓守也。
JavaScriptを有効にすると、デジカフェをより快適にご利用できます。
ブラウザの設定でJavaScriptを有効にしてからご利用ください。
病床異夢
2008年10月09日 06:25
私は病気で臥せっている。風邪だから大袈裟な病気ではない。しかしそれなりに頭は痛み、普通に活動できないのも事実。私は昼間、家で寝ている。うとうとし、また覚醒するの繰り返し。そしてうとうとして眠りに落ちたと思ったが…
気がつくと、私は風通しの良い和室に寝ていた。明けられた障子からは竹が見える。どうやら私は竹林の中の茶室に寝ているようだ。竹の葉ずれの音が心地良い。部屋には他に誰もいないことが分かる。しかし、どれ位眠っていたか、自分がどうしてここにいるのか分からない。意識はやや朦朧としていた。
気が付くと、障子が開いて女が入って来た。年の頃なら三十前後、ほっそりした黒木 瞳似の美人である。落ち着いた色調の和服を着こなし、足袋を履いた足でしずしずと進み、私の右に座った。
「お気づきどすか」
そう言ってにっこり笑った彼女に私は聞いた。
「ここはどこでしょう?私はどれ位寝ていましたか」
その言葉に女はにこりと笑い、答えた。
「旦はん、随分寝てはりましたえ。具合はどないどすか」
私の顔を覗き込んで聞く。どう答えて良いのか。
「まだちょっと頭がふらふらします。貴女は?」
その言葉に、女はむっとした顔をして見せた。
「旦はん、覚えたはりまへんの?渚どす」
なぎさ。美しい名前だが、私の記憶にはない。そんな私にお構いなしに女は続けた。
「さあ、汗をおかきになったですやろ。拭いてあげますさかい」
渚は手を伸ばし、私の布団をめくった。されるがままの私の寝巻きの前を開け、持って来たお湯でタオルを絞り、胸の上の汗を拭いた。どうやら昨晩は風呂に入らなかったらしい。私は渚の柔らかい手が、暖かい濡れタオルで体をぬぐう感触を楽しんだ。胸。腕。脇の下。首まわり。それは自分の体表の垢という穢れが渚の手という美しいもので拭い去られる不思議な感触だった。
前をはだけた寝巻きの脇に手を入れ、渚は言った。
「旦はん、体を起こしておくれやす」
言われるままに私は布団の上に胡坐をかく姿勢になった。渚は私の後ろに回り、そっと私の寝巻きを剥ぎ取った。動く度に渚の和服は幽かな衣擦れの音を立てる。渚の細い指が私の首筋に触れた時、電気が走ったように感じ、思わず私は声を出した。
「爪、痛かったどすか?堪忍え」
渚はよく手入れされた美しい爪をしていた。それが痛かったと勘違いしたらしい。
「違います。貴女の指の感触が心地良かったので、つい声が出てしまいました、渚さん」
「渚、と呼んでおくれやす。旦はんにそない他人行儀にされたらうち、悲しうなりますやろ」
他人行儀、という言葉に私はどきりとした。この女性と私は、私達を「他人」以上にする行為を何かしたのだろうか? そんな私の気持ちを知ってか知らずか、渚は時々お湯でタオルを温めながら、私の体を拭き続ける。肩。背中。腰周り。お湯を使う時のちゃぷちゃぷという水音が竹林の中の茶室の静謐にこだました。私の肩に片手を置き、体を支えながらもう片方の手で私の体をぬぐい続ける渚。幽かな衣擦れの音。意図してかせずしてか、腰を拭く際に渚は体をかがめ、私の後頭部に顔を近づけた。渚の吐息が肩にかかる。それがまた私を刺激する。思わず唸る私。
「旦はん、どないしはったん?今日は随分、感じ易いのと違いまっか」
私の声を聞きつけた渚はくすりと笑い、からかうように言った。私は目を閉じ、ただ体中を這う渚の手の感触を楽しんでいる。渚は寝巻きを私の体に着せて言った。
「さあ、上半身は終わりましたえ。また横になっておくれやす」
私が横になると、渚は遠慮がちに指を伸ばし、私の寝巻きのズボンを脱がせた。
「今度は脚どす。楽にしてておくれやす」
渚が一度お湯に浸したタオルで私の脚を拭く。暖かいタオルが渚の細い指に操られ、私の太ももから膝、脛をなぞる。私は目を閉じ、その感覚を楽しみ続けた。足まで残らず丁寧に拭き上げ、渚は言った。
「旦はん、今度はそれどす」
私が目を開けると、渚は私のトランクスを見ていた。頬が紅潮している。
「うん。頼むよ、渚」
私が腰を浮かせると、渚は一度目を閉じ、そろそろと指を伸ばして来た。その手つきに私は反応した。私は自身の男根に血が流れ込むのを感じた。
「旦はん、感じたはりますの?」
渚は手を止め、私の目を見て言った。
「ご免。貴女の手の感触が余りに気持ち良くて」
「しょうのないお人や。まあ、それだけ元気にならはったということやし」
渚は呟くように言うと、私のトランクスを引き下げにかかった。ところが、半ば勃起した私の男根が邪魔になり、脱がすに脱がせない。
「旦はん…」
渚は顔を赤らめ、顔を背けた。その仕草に私は益々反応し、ほぼ完全に勃起した。私は腰を捻り、自分でトランクスを下げた。勃起した私の男根は、不貞腐れたように鎌首をもたげて露出した。私は男根に当たる風を心地良いと思った。
「旦はん、それ、脱がしますえ」
渚は顔を逸らして勃起した私の男根は見ないようにしてトランクスを降ろし、足から抜き取った。背中を向けてタオルをお湯に浸し、意を決したように振り返った。私の目を見て、そしてゆっくりと視線を降ろし、隆起した私の男根を見た。
「旦はん、立派なもの、持ってはりまんな。奥さんは幸せ者や」
お世辞を言って渚は私の腰周りを拭き始めた。私は再び目を閉じ、渚の手の感触を楽しんだ。脚の付け根を拭き終わると、私に腰を浮かすように促した。腰を浮かせた私の尻を拭き終えると、渚は言った。
「旦はん、そこも拭きますえ」
またお湯でタオルを温めた後、渚は頬を赤らめながら作業にかかった。ちゃぷちゃぷという水音に、渚の荒くなった息が混じったように思えた。まず、両手で持ったタオルで陰嚢を包み、二つの睾丸を転がすようにぬぐった。陰嚢をくるむ温かいタオルの感触が電気のように私を突き抜けた。その後、渚の手は尚遠慮がちに上へ伸び、やがて血流に満ちている私の男根を根元から丁寧にぬぐい始めた。私の右側に座った渚は、左手で亀頭をそっと掴み、男根が動かぬようにして右手に持ったタオルで丁寧に根元をぬぐっている。私の亀頭を包む渚の細い左手の指の感触に私はうめいた。根元が終わるともう一度お湯でタオルを温め、今度は右手で根元を押さえ左手に持ったタオルで亀頭を拭った。怒張した私の亀頭は温かいタオルに包まれた。それは温かくはあったが、粗雑な布の感触は私が待ち望んだものではなかった。勃起した男根の根元を直に押えている渚の右手はドクドクという私の脈動を感じているだろう。渚は目を閉じたまま、両手を私の男根に宛がい、甲斐甲斐しくその表面をぬぐっている。怒ったように口をきゅっと結び、頬を紅潮させ、荒い息をし、ただ熱く、硬くなった私の男根の穢れを祓ってくれているように思えた。
「旦はん、ほんまに立派や」
役目を終えたタオルを傍らに置き、今度は目を開けて私の男根をうっとりと見やりながら右手の細い人差し指を裏筋に沿い這わせて渚は呟いた。私はそんな渚を見て、私の勃起した男根を愛でるその指の感触を楽しみながら、これが夢であるか、現実であるか、それさえも判然としなかった。
(続)
このウラログへのコメント
色っぽい方ですね…(^^;;
かななら、もっと大ざっぱに拭いちゃいますw
コメントを書く