見る

見る。

いや。

観る

これも違う。

診る。

これは最後の楽しみであって、

視る。

多分これが正しい。



視線というのは恐ろしい。

視られている事に気づき、それがどこであるかも理解してしまう。



女性達は視られる事にどういう反応を示すのであろう？

大抵は視られている事に気づいているはずだ。

その視られている部分がどこなのかも察しが付いているはずだ。

髪、顔、首、肩、腕、手首、手、胸、背中、腰、尻、腿、膨脛、足首、爪、性器etc

どこまでを許し、どこからが許し難い行為として捕らえるのだろう。



私も好みの（美しいと言うより妖艶な女（ひと））女性を見つけると視てしまう。

そう、見るのでは無く、視るのだ。視てしまう。



相手が気づく。

私の視線は彼女の視線の先に無い。

彼女が私の視線の先に気づく。

その視線が届かない位置に体を、その部分を移動させる。

そして私の視線がなくなった事を確認してから私を睨む。



さて、この行為はどんな男になら許すのであろうか？

多分、彼女には私の顔が厭らしい顔をして見えるだろう。

では、その行為が彼女の好みの男ならどうであろう？

多分、そのような行動には出ないはずである。もちろん、厭らしい顔を前面に出せば話は別だか。

では、その好みの男が性器を視ていたら？



私の視線の先は、尻である。

もちろん、妖艶な女なら全身を視るが、基本、尻である。

階段、エスカレーターなどは尻を見るには最適な場所である。

視界に無条件で入ってくるからだ。

やはり、和尻がいい。洋ナシ型といったほうがいいのだろう。

洋尻は駄目だ。四角い尻はおもしろくない。

8頭身と呼ばれるキャメロン・ディアス。まさに洋尻の典型だ。

芸能人で言えば、ファンには悪いが広末良子、藤原紀香である。

厚みがなく四角い。私には美しく見えない。

和尻といっても垂れていたり、腿との境が無いのは論外である。

テレビは正面や上半身しか映さないから良くはわからない。これもファンには悪いがCMで見たサトエリは残念だった。



だが、この判別もスカートを履かれると区別はできない。

なぜ、わかっての通り、スカートはパンツと違って大腿部が見えない。臀部から布が広がっていくではないか。

重要なのは臀部と腿とが織り成す曲線美なのだ。

もちろん、この曲線が美しくても全体のバランスが摂れていなければ妖艶とはいえない。

そんな経緯もあり、現在お気に入りは米倉涼子だ。

これもCMで視る機会に望まれたのだが、振り向き様の後姿の足から大腿部、臀部、腰、肩のラインは最高だった。そしてあの妖艶さ。

まさに言葉を無くす。

まさに、最後の楽しみ、「診る」に値する肢体である。

そんな「診る」女性と逢ってみたい。



まあ、往々にしてそんな女（ひと）は良くできている女なので、私なんか手玉に取られるのが落ちであろうが。




見るで思い出したが、最近夜遅い電車で移動する。

階段付近以外の車両というのは、寝るには最高の車両であるとともに、愛を語らう恋人同士にも最良の車両らしい。

なにせ、やりたい放題だから。

そういう車両に限って、そういう輩しかいないのも不思議である。

逆に乗り合わせた私が、寝たふりをしていないといけないほどだ。

キスくらいならかわいいものである。

胸に手を入れるのもまあ良しとしよう。

最悪なのは、AVさながら明らかにショーツの中に手を入れ、明らかに手で弄っているのである。

女も堪えきれず吐息と嗚咽を漏らす。

周りが同風景なので、神経が麻痺しているとしか思えない。

そこかしこで嗚咽とも吐息とも判らない声ならぬ声が揚がる。

そんな中にいる私もおかしいが、時たま、とんでもない時間に乗合わす高校生も便乗して発情するから困ったものだ。

そのうち本当にＳＥＸする輩が現れるのではないかと思う今日この頃である。


あー

””終電はラブホテルじゃないんだぞ～””

静かに寝かせてくれ！！

変な夢を見る！！