酒鬼薔薇事件の時代性…

実は､長男が酒鬼薔薇と同い年｡長男の小学校の卒業文集を読んで唖然としたことがある｡自分達の子供の頃の卒業文集では､女の子達のかなりの割合が､将来の夢､お嫁さん｡それが､今は…｡一番仲のいい友達と無人島へ行って暮らしたいって｡そんな作文が何人かいて｡お嫁さんになりたいと言う子はｾﾞﾛ｡もちろん男女共同参画時代だし､女は子供を生む機械じゃないんだから｡それで別にいいって言えばいいんだけど｡聞いたら､その女の子達、いわゆる優秀児達だって｡自分達の時代では優秀児の女の子は､お嫁さんではなく必ず職業的な夢を持っていた気がする。それがお嫁さんでもなく、職業の夢でもなく…その限りない虚無…
酒鬼薔薇少年の犯罪心理の分析ってかなり行われたと思うんだけど｡思春期に芽生え､暴発した性欲が､生殖の対象である異性に単純には向かわずに､ある種の破壊欲へと転化｡その破壊欲は性欲の持つ神聖な生殖=繁殖の正のｴﾈﾙｷﾞｰとは対極的な負のｴﾈﾙｷﾞｰを帯びる。死の影｡時代の落とし子？倫理もなく成熟､そのまま腐敗。根元的に生=正への指向性を失いかけているかに思われる時代｡彼はいわゆる内申書世代一期生だった。秋葉原事件の彼と同級…