Ｈよりも恋が好き？（京都：北野天満宮⑧）

楽しく過ごしたデートも残念ながら終わりの時間がやってきます。

外はダークオレンジに染まった低い夕焼け、紫の闇がせまってきて、

冷たい木枯らしがほおをさします。

なんだかそれまでが嘘のように二人は押し黙ります。

その時、彼女が差し出した手編みの手袋、

そのタイミングがおかしくて笑ってしまい、はにかみながら「ありが

とう。」と答えました。

バス停まで送ってゆき、彼女の姿が消えるまで見送りました。

モテ男は最後に相手に与える印象を特に大切にします。

触れたくても触れない、相手が触れて欲しかったと思わせる何か余韻

を残しながら、

その夜、「本当はキスしたかったんだ。」と告白します。

彼女を大切にする、そして自分の情熱をきちんと相手に伝えること

で、その気持ちは必ず伝わるはずです。

このシリーズは８回にわたって書きましたが、今回で終わりです。

男性がどんな気持ちでデートにのぞんでいるか知ってもらいたくて書

きました。

昔の僕は稚拙で不器用だったけれど、恋には真剣だったと思い出させ

られて、なんだか愉快でした。


８回読んでくださった奇特な方は、このログの全体にわたる感想を

コメントくだされば幸いです。