- 名前
- マリエ
- 性別
- ♀
- 年齢
- 45歳
- 住所
- 福岡
- 自己紹介
- 特になし
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55歳で定年退職を迎えた父
2007年09月21日 13:43
9月に定年退職を迎えた父。
連休はその労をねぎらい、家族でささやかな「お疲れ様」の会をひらきました。
まだ、55歳の父の退職に家族全員に不満も確かに見られました。
父、言わく
「これ以上、今の会社にいても給料も上がらないばかりか、退職金が減らされる」だ、そうです。
それでも、父が辞めると言うのだから無理に止める事も出来ず退職の日を迎えたのです。
実家に帰ってみると、仕事でほとんど家にいなかった父が愛犬のマロと遊んでいました。
もともと、穏やかな父でしたが、なんだか今まで以上に優しげな表情をしていました。
そんな父の姿を見ていると、
「退職も悪くなかったな」と思えてきました。
実家を後にするとき、父さんから
「父さんがマリエにあげる最後の本だよ」
と一冊の本を渡されました。
毎年、父からのクリスマスプレゼントは決まって本でした。
それも、新刊ではなく父のお下がりの本だったので、幼い頃はよく不満を言っていたのを覚えています。
最後の本?
何度も、何度も、読んだのでしょうか?
かなりの年季が入っているようでした。
付箋紙のしてあるページには、こう書かれてありました。
「グラスに水を5杯 グラスにお酒を5杯
それを交互に飲んで酔いつぶれる時がある
カラオケを続けて十五曲
のどがかれはてるまで歌う時もある
鏡の前で無理して笑って
笑顔をつくれぬまま泣きだしてしまうときもある
でも 懸命に生きている
明日になったら玄関の前で
ネクタイをキチンと結び直している」
父の35年あまりのサラリーマンとしての姿が見えてくるようでした。子供の私が見ていた父の姿は35年の1年にも満たないのかも知れません。
仕事に追われる日常にもどり、時折ベランダから差し込む夕日に
心を奪われながら、思い浮かぶのは父の背広姿・・・
「もう、見る機会もなくなるのかな」と、寂しくも思うのです。
実家が恋しくなって昨夜電話してみると
「お父さん、また就職したよ」と、母・・・
「えっ、だって退職して2週間ぐらいしかたっていないのに?」
「ホテルのフロントだって、今英語の勉強がんばっているよ」母
「・・・・」
まっ、私の父らしいかぁ~・・・・
とりあえず、次の連休あたりこの本を父の元に戻しに帰ろう・・・
私には まだちょっぴりおもいみたいだから・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
久しぶりのログで、長文になってごめんなさい。
最後まで読んでくださった方ありがとうございます。
どんな日常でも、みんな平等に朝がやってきますね。
そして、みんな懸命に生きているのでしょうね。
さて、今日もがんばりましょう♪
このデジログへのコメント
よかったね。
会社を辞めたら、好きな仕事を選んで楽しまなくちゃ。きっと正解だよ。
マリエさんの優しい心が伝わって来ます。
お父様もきっと遣り甲斐の有る
仕事になるでしょう!
お父さんのような上司ならよかったのに・・・
まだまだこれから。
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