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千日回峰行

2007年09月04日 09:58

天台宗独特の不動明王と一体となるための厳しい修行で。
八三九年、天台宗第三世座主、慈覚大師円仁が遣唐使として唐に渡り、当時行われていた五台山五峰を巡拝する行を、帰国後弟子の相応和尚に伝授、これに「山川草木悉有仏性」(山や川、一木一草、石ころに至るまで仏性あり)の天台の教義と、日本古来の山岳信仰の流れが加わり、一千日を七年間で回峰巡拝する修行法の基礎が創られた。
現在の千日回峰行は、「十二年籠山」「回峰一千日」「堂入り」「十万枚大護摩供」のすべてを満行する厳しい行となっている。
千日回峰行者は、未開の蓮の葉を象った桧笠をいただき、白装束に草鞋ばき、死出紐と宝剣を腰に、もし行半ばで挫折すれば自ら生命を絶つ掟のもとに、一年目から三年目は比叡山中二五五箇所を巡拝する行程約四十キロを休まず各百日間、四年目と五年目はそれぞれ連続二百日、計七百日の回峰をする。
七百日終了の後九日間不眠・不臥・断食・断水で不動明王と一体になる「堂入り」の行を満じる。
六年目は京都市内赤山禅院往復が加わる一日約六十キロの行程を百日、七年目は前半百日を僧坊を出て京都市内寺社を巡拝往復する一日八四キロの「京都大廻り」、後半百日を山中約三十キロを行歩する。
七年間で合計一千日を回峰し「満行」とする厳しい修行である。千日で歩く距離は約四万キロ、地球を一周するに等しい距離になる。
このうち、七百日までの行は自分自身のための「自利行」、「堂入り」の後の八百日以降は“生きた不動明王”として加持を行い、衆生を救済する「利他行」の行としている。

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