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「コンセント/同意」レビュー☆

2025年01月29日 23:05

「コンセント/同意」レビュー☆

キム・イジュラン主演他。彼女の信じた愛は、やがて絶望に変わった。文学を愛する13歳の少女ヴァネッサ(キム・イジュラン)は、50歳の有名作家ガブリエル・マツネフ(ジャン=ポール・ルーヴ)と出会う。彼は自身の小児性愛嗜好を隠すことなくスキャンダラス文学作品に仕立て上げ、既存の道徳や倫理への反逆者として時代の寵児となった著名人だった。やがて14歳になったヴァネッサは彼と<同意>のうえで性的関係を結び、そのいびつな関係にのめり込んでゆく。それが彼女の人生に長く暗い影を落とす、忌むべきものになるとも知らず・・・。本国フランスで異例の大ヒット。国家を動かした衝撃の告発。今こそ知るべき30年後の戦慄の告発。50歳の小児性愛作家と14歳の少女の間に起こった“事件”。

10/10点!!衝撃的で強烈。ガブリエル告発する本を映画化したはずなのに、全体がガブリエルが“愛”だと主張するものに覆い尽くされていた。執着と愛はどう違うのだろう?失って一生が壊れるほどのものは愛?執着?少女だったヴァネッサには50歳の有名作家ガブリエルは、大人で何でも教えてくれてすべてを委ねられる“理想の伴侶”に思えたのだろう。だが、歪んだ愛と倫理観を持つ人間は“大人の男”に見せるのが上手いだけで、実際は本当に幼い。歪み故にキャパシティもとても狭い。だから無意識のうちに自分を認めてくれるグルーミング出来る幼い相手を求めるのか?でも、その自分に向けられる歪んだ感情は、愛でもそうでなくとも、とても濃厚で長く摂取し続けると麻薬と同じで抜けられなくなり沼ってしまう。そして、とても嫌なのに、いなくなることの恐怖が同時に存在する混沌に陥る。自分以外の多くの少年少女と関係を持っていると知ってなお、ガブリエルに囚われ続けてしまうのは、もう最悪の麻薬中毒なのだろう。世間がガブリエルの著書に惹かれてしまうのも理解出来た。歪んだ濃厚な“愛”を装った文章は“禁断”の魔力があるから。だから、感情や倫理観が確率されていない未成年と関係を持つことは犯罪なのかと、この犯罪性の根底を見せつけられた気がした。おぞましい悪魔のような存在のはずなのに目が離せない強烈な作品だった。2024年公開。

このデジログへのコメント

  • エフ 2025年01月30日 01:56

    映画は見てませんが、人を愛する体で感じ合いたいという感情は人間の本能、宗教的な倫理観とは別の世界にあると思いますね。

  • ユリ 2025年01月30日 02:38

    > エフさん
    ガブリエルもそんなこと言ってました(爆)ぜひ観てみてください♪

  • ザンキンドーナツ 2025年01月30日 09:04

    これフランスで、かなりのヒットしたのですか?
    事実のことなのですか?

  • ユリ 2025年01月31日 00:26

    > ザンキンドーナツさん
    ヒットしたとあらすじには書いてありましたね。
    実話ですね。
    あとでリンク送っておきますね。

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