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即興詩・午睡の夢

2025年01月08日 08:48

飾り気の無い机に突っ伏して
教室の窓から差し込む温かな光を浴びながら
微睡むのが好きだった
うとうとと夢の世界をたゆたいながら
君の声で僕は目覚めるのだった

あの頃の僕はなんでもできなんにでもなれるような気がしていて
とても掴むことができないような未来予想図を空に描いて
無邪気にも君に語るのだった
夢を見るのは自由だからね、と嘯く僕を君はいつも呆れた顔で見つめていたね
そのきょとんとした顔を見たくて、僕はいつも大言壮語の戯言を紡ぐのだった


あれから時が流れていまだに僕は何者にもなれないでいるよ
あの頃は当たり前だった午睡の夢を貪るようなゆとりも今はなくなり
せかせかとした毎日を送っているんだ
そうしてふと空を流れる雲を見て君のことを思い出す
あの雲のように掴みどころがなく
いつかどこか遠くへと流れていった君

僕がまだ夢を追っていると聞いたら
君はどんな顔をするだろうか

明日は休みだ
久しぶりに午睡を楽しむとしようか
あの頃に帰るのもいいだろう
夢の中で会えたら またあの頃のように
いつまでも無謀な僕に呆れてほしい
思い出すのはいつも君のあのきょとんとした顔
小さな宝箱を開けたような時間だった
午睡の夢

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