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今まで生きてきた中で一番嬉しかったこと(その4)

2024年11月08日 05:15

前回までは、改正された二輪の限定解除自動車学校の準備と思惑、募集された生徒の選抜までを書き連ねてきました。

ようやく一期生5人に選ばれて、さあ教習開始です。

と、おもいきや、1人は転勤が決まり、早々に離脱。

4人で雨の日も風の日もひたすら練習の日々。

試験当日がどんな天候かはわからないので、雨の日はカッパ着てやります。

最初のひと月は、ひたすら倒れているバイクを起こして、8の字に書かれたコースを押して、元の位置でセンタースタンドをかけると言う一連の動きをスムーズに早くする練習です。ストッフウォッチでタイムを計りながら。

これ、私、パワーがあるので、唯一得意でした。笑

今でも当時の苦労話を、その仲間たちと会うとネタにされます。

お前が早くやるから、俺たちは比べられて大変だったと...すみません(汗)

しかも、それだけ練習しても、結局は試験科目からは除外されたというヲチ。無駄な時間でした。

その次のひと月は、ひたすら一本橋の練習です。

幅30センチ、長さ15メートル、段差5センチの上を10秒以上時間かけて、ゆっくりと走らなければいけないんですけど、目標タイムは30秒設定です。

30秒を余裕でこなせれば、10秒なんて楽々だからです。

これがキツイ。夜は特に並行感覚鈍るので、全然無理。

バイク無線が付いていて、そのスピーカーから教官から激をとばされるんです。

まだ、15秒だぞー、もっとゆっくりーとかね

実際は、15秒と言った時点で30秒経っていたらしいとは、後日談

確かに皆30秒クリアしてるから、10秒なんて余裕。ハンドルも殆ど動かないで済むんです。

一本橋クリアして、波状路と言う凸凹道をゆっくり走る練習をちょっとして、ようやくコース練習です。

坂道発進とか、踏切発進もある、普通自動車免許と似ているコースを3パターン覚えてひたすら練習です。

バイクは、ウインカーを指でスイッチを動かさないとカーブが終わっても戻らないので、注意が必要です。
私はこれ良く忘れます笑

大変だったのは、ふらつき厳禁。

コース上は、路肩線から何十センチ、センターラインから何十センチと決まったコースをきっちりぶれずに走らなければいけません。5センチで、ギリセーフ。
10センチは、ふらつきで、一発アウト。

それをチェックする教官は、コースの路面に這いつくばるように見て、今のは5センチズレてた。2センチズレてたって言われるんです。

正直、5センチのズレは分かるけど、2センチなんて分かりません。

車の教習ではかんがえられないでしょ?

おまけにコースでは、制限速度までは、殆ど全開スロットルです。

車の二種免許もそうですけど、キビキビ走ることが求められるんですね。

だから雨の日はカーブゼブラゾーンを走るとリアタイヤスリップして、外に10センチ近く流れるので、それをカウンターあてて、平然と走るんです。考えられない汗

かくして、計170時間近く走って、秋に試験当日です。

私は案の定、スタート地点から出したウインカーを戻し忘れて、次の交差点で気づくという、減点15点だけで終わり、後はパーフェクトだったらしいです。

うん、普段通りだ笑

ところが一緒に受けた同期は、普段と違うミスをして不合格

連続で受からないとダメなので、学校側の実績とはなりませんでした。

この同期は、その次で受かりましたが。

こうして、二輪の限定解除パス

途中、どうしても上手くいかなくて、教官にコツを聞いても、教官もそこまでは出来ない。けど、お前たちは出来なきゃいけないから、自分で何とかしろという。

辛くて何度も止めようかなと同期と話して、お互いに励まし合ったのは、良い想い出です。

これが私の一番嬉しかった事でした。


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