なんでもできるようになるから

元生徒に招かれて、お宅に伺ってきました。

来春小学生になる長女さんが、いわゆる「お受験」をすることになったのです。
小学校入試です…ドキドキですね。

こういうのは、本人が挑戦したいと言わない場合、基本的に周囲の大人がすすめてはいけません。
でも、長女さんは自分から「受験したい」と言い出したそうで、それならと応援することに。
現在通っている幼稚園がその小学校の系列で、時々小学校の先生が説明会などで来られるのと、長女さんが行っているピアノ教室で仲良くしているのがその小学校に在学中とかで、普通の子よりは受験に対する意識が高くなったんだそうです。

私の今回のミッションは、お受験の対策をすること。
とはいえ未就学児なので、本格的な勉強などはありません。
想定される面接の質問や、好感度の高い志望理由書の書き方などを元生徒に偉そうにレクチャーさせていただきました。
最近のお受験の傾向として「アナログ時計が読めるかどうか」「丸いケーキを3等分できるかどうか」などはよく出ているので、そういうのは確実にマスターしとこう、みたいな。
アナログ時計が家にないパターンは増えたし、ロールケーキやパウンドケーキなどの縦長のケーキも増えたので、私達の子供時代とはかなり勝手は異なるのです。

あとは「3本のバナナを4人家族で分けるにはどうするか」などという、模範解答のない問題もあります。
「両親は大きいので1本ずつ、子供は小さいので半分ずつ食べる」
「子供はバナナが好きなので1本ずつ、両親が半分ずつ食べる」
「重量を正確に測って切って4等分する」
「ジュースやケーキを作って4人で同量に分ける」などなど。
ちなみに「ひとりで独占する」「自分だけ食べない」等の、4人で分けることを前提としない解答以外は正解です。
知識よりも臨機応変さが必要になりますね。

試験の日まであと2か月ほどなので、もう1回くらい伺うかもしれません。
わずか5歳で最初の人生の決断をした長女さんを、心から応援したいと思います。