これはちゃんとしたアートと言えると思う

朝から広島県立美術館に行ってきました。
縮景園のお隣にあります。

目的は「金曜ロードショーとジブリ展」です。

今日もテレビでやっていた金曜ロードショーの歴史と、スタジオジブリの持ちつ持たれつの関係を余すところなく見ていける、そんな展示。
「トトロ」や「火垂るの墓」など、映画興行収入は振るわなかったけど、金曜ロードショーで人気に火が付いたものなど、通常のジブリ展示ではわからなかった内容が細かく説明されていました。
実際、トトロの公開時にはまだ生まれていなかった世代のお客さんが多く来られていて興味深かったです。

私の生徒も何人かは、トトロが大好きです。
もちろんリアル世代じゃないけど、親が大好きだったから自然に、というのが大半。
すでに結婚した元生徒などは、お子さんがトトロの大ファンで、たくさんのグッズを持っているとか。
映像作品が世代を超えて愛されるために、テレビの映画番組は不可欠だった、そういう趣旨が大きかったです。
現在ならネットのサブスクなどでも映画を観ることができますが、テレビのいいところとして、全国で同じ時刻に同じ作品を鑑賞して共有できるという醍醐味がありますよね。

たとえば私はトトロよりラピュタ派ですが、ラピュタには知る人ぞ知る有名なセリフがあります。
それが何時何分頃に出てくるか、毎回予想合戦が「X」で起こります。
まあ私は作品に集中しがちだったり、仕事帰りの車の中での鑑賞だったりして、そういうのには参加しないですけど、一斉に作品を観る一体感はテレビならではです。
録画して作品を「手に入れる」感覚も、サブスクでは得られないですし。

気が付けば、かなり長時間の滞在をしていました。
一瞬でスルーしてしまう美術館ってのも確かにあるんですが、これはゆっくり時間をかけてしっかりと見ていきたい、そんな展示でした。
入場料の元は取り過ぎるほど取れた、と思います。
午前に行ったんですが、退場の頃にはものすごい行列ができていて、やっぱり今日の朝に行っといてよかったと思います。
明日から土日だし夏休みも始まるし、身動き取れなくなったり、時間制チケットなので予約も取れなくなったりする気がして、夜から仕事あるのに無理して出かけた価値がありました。

まだ広島での展示は始まったばかりなので、県内にお住まいの方はぜひ行ってみてください！
ジブリが好きであれば損はないです。