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白雲起峰頂⑵

2024年05月26日 07:15

白雲起峰頂⑵

本日の書作品は

「白雲起峰頂」(はくうん ほうちょうにおこる)②

意味とは:衒い(てらい)のない様子の魅力を謳う

衒いとは、
・ことさらに才能や知識をひけらかす。実際以上によく見せかけること

外連とは、
・見た目本位の奇抜さを狙った演出
です。

あざとさとは、
・抜け目がなく貪欲
・小利口で、思慮が浅い

これらがまったくない様子を山頂にかかった雲に重ねてみているのがこの語です。

参加書道グループテーマでした。

参加サイト抜粋
『潭州道吾真禪師語要』に「上堂。問。如何是奪人不奪境。師云。庵中打坐。白雲起峰頂。如何是奪境不奪人。師云。閃爍紅霞散。天童指路親。如何是人境兩倶奪。師云。剛骨盡隨紅影沒。〓(上廾下召)苗總逐白雲消。如何是人境倶不奪。師云。久旱逢初雨。他郷遇舊知。」(上堂。問う、如何なるか是れ奪人不奪境。師云く、庵中間打坐、白雲峰頂に起こる。如何なるか是れ奪境不奪人。師云く、閃爍紅霞を散らし、天童路を指すに親なり。如何なるか是れ人境両倶奪。師云く、剛骨尽く紅影に隨いて没し、(上廾下召)苗総て白雲を逐いて消す。如何なるか是れ人境倶不奪。師云く、久旱初雨に逢い、他郷旧知に遇う。)とある。奪人不奪境(だつじんふだつきょう);人(にん)は人間・主観、境(きょう)は世界・客観を示す。『臨濟録』に「師晩參示衆云。有時奪人不奪境。有時奪境不奪人。有時人境倶奪。有時人境倶不奪。」(師、晩参、衆に示して云く、有る時は人を奪って境を奪わず。有る時は境を奪って人を奪わず。有る時は人と境と倶に奪う。有る時は人と境と倶に奪わず。)とあり、世界のみがあって自己がない「奪人不奪境」、自己のみがあって世界がない「奪境不奪人」、自己と世界の別がない「人境両倶奪」、自己も世界もそのままにあるがままの「人境不倶奪」の、いわゆる臨済の四料簡(しりょうけん)のこと。

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