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気になっているひとびと

2023年06月05日 23:59

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 まずは岩手出身のこのおふたり。 宮沢賢治石川啄木。 あとお隣の県出身の太宰治

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 引越荷物の中に「1994年の2月18日」の日付印が押された石川啄木集(上)の新潮文庫がありました。たしか「下巻」も買ってあったはず。しかしこの29年の間に一度も読んでいなかった文庫集。ふと手に取った上巻を寝る前に拾い読みしているのです。

-- (少々、引用していいのかしら?) なんだかけっこう身につまされるなぁ~ 感想はまた別途ね。

友がみな われよりえらく見ゆる日よ
花を買い来て
妻としたしむ

はたらけど
はたらけど猶わが生活楽にならざり
ぢつと手を見る

あたらしき背広など着て
旅をせむ
しかく今年も思ひ過ぎたる

かなしきは
飽くなき利己の一念を
もてあましたる男にありけり

高きよりとびおりつごとき心もて
この一生を
終わるすべなきか

たはむれに母を背負ひて
そのあまりの軽きに泣きて
三歩あゆまず

--
 短歌って、ちゃんと味わうのひょっとして「初めて」かも。中学校百人一首いらい? 近代短歌はたぶん初めて。だけど最初に石川啄木って選択はいいのかしら、悪いのかしら? また書きますね。

追伸

 なんだか啄木って、不思議なひとだな。

このデジログへのコメント

  • うめきち 2023年06月06日 17:57

    啄木の句を、和紙に筆書きしたら師匠から
    「明るい感じで、良いわね」
    いや、啄木を明るく書いてはいけないのでは?

    野口雨情やサトウハチローなどの方が、私の芸風には合っているようです(笑)

  • Bluewind3090 2023年06月06日 18:52

    > うめきちさん

    啄木さん、あまりにも短い人生すぎて正直本人の本当の「人格」ができる前に逝ってしまった感じですよね。その「刹那」の感情のうたが盛りだくさん。あるいはその短さをゆえなのか不思議です。

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